世の中全体が過度に外向型になっている
私たちはこれまで外向的な人が最高の上司になり、積極的な従業員が最高の労働力を提供すると考えていました。ただ、その組み合わせではお互いが衝突してしまい、チームとしては機能しない可能性が極めて高いのです。
そして、この失敗の確率が高まり、露呈しているのが私たちの生きる今の時代です。世の中全体が過度に外向型になっているからです。
「俺が」「私が」と声が大きい外向型がもてはやされ、外向型の人はより外向的になり、内向的なのに外向的にふるまう人も増えています。
そうなると、結果的に外向型同士でチームが結成される確率も高まり、チーム運営は難しくなります。私は今、多くの組織のマネジメントがうまく回らなくなっている一因はこの外向型同士の組み合わせが影響しているように思えてなりません。
相手の話を一歩引いて聞いて、調整する。
それを自然とできる内向型の役割はこれから増す一方です。皮肉なことに社会が外向型を求めすぎた結果、貴重な存在となった内向型が今、求められているのです。皆さんはありのままでいればいいのです。
外向型に転じずに自分が内向型であることを受け止めて、突き詰め、磨きをかけましょう。それがこの世界で、生き残る近道になります。
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