仕方がなく今度はConforamaに行ったところ、見るからにやる気のなさそうな店員を示され「あの人がそのパーツ担当」。仕方がなくその店員さんに聞くと「あー、そのサイズはないっすね。こっちのホースに合うのならあるけど〜」。

仕方がなくBoulangerに戻って買ったホースの払い戻しをお願いし、またConforamaに戻り、言われたホースと接続パーツを買おうとしたところ、先の店員さんがないと言っていた別サイズのパーツを発見。あまりの適当さに、「え? そもそもこのホース自体、本当にうちの洗濯機のサイズに合うの?」という疑問がむくむくしてきた。

夫がとうとうブチ切れ、通りかかった違う店員さんに問いただし、口論になってしまった。「あなたの同僚が、このサイズはないって言われたからBoulangerに返品したのに、それっぽいのがある。どういうことだ」「Boulangerで言われたことは、うちには関係ない」etc. 収集がつかないので、わあわあ言い合っている二人の間に私も参戦し、「ムッシュー聞いて下さい、とにかくとにかく、こういう事情なんです。き・い・て!!!」。

店員さんは最終的に「それならBoulangerで売っているホースでいい。そして接続パーツはこれだ。あと、それを挟むバネも必要だ」と、なんなら他の人たちが誰も教えてくれなかった、必須アイテムまでも教えてくれた。「ムッシューありがとうございました。怒っちゃってごめんなさい」「いやいいんだ。良い1日を」。そんなやり取りをしてその日3度目のBoulangerに戻り、元のホースを買い戻し帰宅。

翌日またBoulangerの技術者の人が来て、無事ホースも繋がった。やった! さあ洗濯だ! と回すも……何度トライしても「水が注がれません」の表示。またもや大家さんに電話し、排水管工事の人を手配してもらい見てもらったところ……「蛇口が死んでたから、取り替えたよ」。つまり、1年も放置されていたので、蛇口がすでに壊れており、そもそも水が注入されなかったのだった。

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「一体、いつになったらこの家は片付くのかしら…‥」

と、万事がこんな感じなのである。日本でだったらあり得ないような出来事だけれど、この国ではしょっちゅうあると思っていい。さらに8月はほぼすべてのものが休みで、何も進まず捗らなかった。

やっと9月になり、ゆっくりと街が動き始めたけれど、我が家はまだまだ整えなくてはいけないところだらけ。いつになったらすべてが完了するのか。現状では全く、見当がつきません……。

 

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<書籍紹介>
『GOROGORO KITCHEN  
心満たされるパリの暮らし』

著:井筒麻三子  写真:Yas
定価:¥1980
講談社

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撮影/Yas
 


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