人気YouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリでの家探しや新しい暮らし方を綴ります。
以前はソファからベッドまで揃っていた家具付き賃貸だったけれど、新居は大家さんにお願いして家具なしにしてもらった。つまり、ソファもベッドも自分たち持ちということ。好みのものが選べるのはいいのだけれど、選んで購入しない限り一向に片付かない。特にベッド、厳密に言うとマットレスはないと寝ることもできないので、引っ越し早々オーダーすることにした。そして私は最初からやらかしてしまい、長い長いマットレス探しの旅に出ることになる。
何を隠そう、私はリサーチが得意だ(と思っている)。これは編集者のサガなのかもしれないが、ひとつのことをするのにも、全力でネットサーチをしてしまう。旅なんぞに出る際は、飛行機から宿、レストラン探しのために、朝から深夜までずっとパソコンと睨めっこして決めないと気が済まない(当然1日では終わらないので、この作業は数日に渡る)。
もちろんマットレスも同様に探した。だって人生の1/3は睡眠時間とよく言われるし、睡眠の質を高められるかどうかは、ほぼマットレス次第のはず。その上私は長年の腰痛持ちなので、何を選ぶかによって、健康まで左右されてしまう。
ヨーロッパのマットレス事情がよくわからなかったので、コンデナスト・トラベラーとかGQなどのインターナショナル誌から、20minutes(大手フリーペーパー新聞)といった新聞系サイトまで、検索でヒットしたマットレスレビューをくまなくチェック。結果、この国で一番売れているのはエマという会社のマットレスらしいとわかった。
エマのマットレスはネット販売のみなのだが、その分100日お試しという制度がある。これだ! と思い購入することにした。引っ越しが決まった6月末はまだセール中だったので、3種類ほどある中でも、思い切って一番いいマットレスにすることに。さて、サイズを選ぼうとすると「4人に1人はサイズを間違えます! サイズの確認を!」という表示が出てくる。えー、サイズ間違えるとかなくない? 呆れながら、先ほどまた調べて知った、ダブルベッドのミニマムサイズである140cm×190cmをポチりとした。
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