大人ニキビで悩んでいる人にも! ニキビは生活習慣の見直しで、改善できる?
コスメ以外にニキビケアに有効な美容のノウハウがあるのかどうか。実は、子どもだけでなく、大人ニキビで悩んでいる人たちにも聞かせたい話なのだとか。
髙瀬:化粧品の見直しの次に提案するのは、生活習慣の見直しです。ひとつは、ニキビ菌を増やさない食事方法の改善を。揚げ物やファストフードは控え、緑黄色野菜を摂るようにしてください。
藤井:ニキビの原因になりうるコトやモノは普段の生活習慣で回避できますよね。
・ビタミンCをコスメとサプリで取り入れる
・不必要に肌を触らない
・肌への物理的な接触(髪型や服を着る際とか)を避ける
・生理リズムによってニキビができやすい時期があるため、生理アプリを入れるなどして体のリズムを把握すること
などですが、先生、いかがでしょうか?
髙瀬:おっしゃるとおり。洗顔もそうですが、毎日の生活の中でもできることはたくさんあるんですよ。ちょっとしたことですが、ニキビ菌の好物となるものはなるべく避けること。
それでもニキビが治らなければ、クリニックで治療を
「それでも治らないという場合はクリニックでニキビ治療を受けてください」と髙瀬先生。そこで、クリニックでおこなうニキビ治療の内容を教えてもらいました。
髙瀬:ニキビの原因は【皮脂】【角質】【ニキビ菌】の3つに分けられます。先ほどもお話したようにニキビ菌は皮脂が大好物なので、皮脂を過剰に作らせないことが大事。また、毛穴に詰まった角質もニキビになるため、要らない角質は取り除いたほうがベター。これらは毎日のお手入れでケアできるので、今すぐ始めましょう。
クリニックでは主にニキビ菌の治療をおこない、塗り薬・飲み薬などを処方したり、場合に応じてケミカルピーリングを施します。最近ではあまり見なくなりましたが、ニキビを放置すると化膿して、クレーターのように肌表面が凸凹になることも。その場合はレーザーで照射しますが、このニキビ跡を治すのは手間もお金も相当かかるため、重症化させないことが大切です。
藤井:私もクリニックの治療は大賛成です! 中高生だとクリニックに行くのに親が同伴しなければいけないと思うのですが、親のほうが「ニキビくらいで……」「面倒くさい」と、受診をためらっている例が見られます。
でも、ニキビはちゃんとした疾患ですよね。だからこそ、先手必勝が大事。ニキビが繰り返すのであれば、そうならないための治療をし、そのうえでニキビができない環境を作るためにも正しいスキンケア習慣を身につけることが大切ですよね。親の意識を変えることも必要だと思います。
髙瀬:自分の肌・体と一生付き合っていくわけですから、セルフケアをしっかりすること。それでも治らなかったらクリニックの治療を受けてください。
その際、注意していただきたいのが、最近のオンライン診察。ニキビ治療としてビタミンAの内服薬を処方されたという話を聞きますが、お薬のメリット・デメリットのお話を聞いていますか? ビタミンAは皮脂線の活動を抑える働きがあるため、ニキビ治療に一定の効果はあるのですが、その一方で、若い女性は慎重にならないといけません。というのも、内服薬などでビタミンAを過剰に摂取している時に妊娠すると、子どもに影響が出てしまう可能性があるからです。ニキビの種類やその程度、ライフスタイルも考慮して、相談できる先生やクリニックに出向き、きちんと診てもらうことをおすすめします。
毎日のスキンケアを正しく、そして継続しておこなうことは大人も一緒。親子でもう一度、見直してみてはいかがでしょうか? 次回の美容塾は、UVケアについて紹介します。
撮影(商品)/後藤 渉
取材・文/長谷川真弓
編集/國見 香
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