義両親と夫に対して不満を募らせた彼女が取った、衝撃の手段とは!?


「とにかく家の中の話も筒抜け、外にでても人間関係は義母に掌握されています。だんだん刑務所にいるような気分になりました」

春香さんは当時のことを思い出したのか、憂鬱な表情を浮かべます。プライバシーがない家はどんなに嫌な気持ちになることでしょう。筆者も面識もない義両親に徐々に苛立ち、「それでどう解決を!? 利光さんが動いてくれたのでしょうか」と期待を込めて尋ねました。

「いいえ、夫は逃げるように夜遊びを繰り返すばかり。頻繁に町のスナックまで私が深夜に車で迎えにいくのですが、冬は雪が降って、しびれるほど寒いんです。スナックの外で待たされながら、何かが決壊するのがわかりました。私は昼間さえどこに行くにも嫌な顔をされるのに。こんなふうに生きるために生まれたわけじゃない。こんな気持ちのまま一生を終えるわけにはいかない。それで嘘をつくことにしたんです」

 

一番好みじゃない顔の男性と……


ところが春香さんの嘘は、どうにも感心できないものでした。

「SNSでかろうじてつながっていた、もう会うこともなさそうな過去の同級生のなかから、一番顔が好みじゃない、好きになりそうもない独身の子に頼んでセックスをしてもらうことにしました。言葉が悪くて本当、ごめんなさい……。

「SNSで繋がった同級生のなかで一番好みじゃない男性を選んで…」虐げられた妻が選んだ禁断の行動とは?_img0
 

家では義両親が夜中も2階のトイレに来るし、そもそも夫はたいてい酔いつぶれているし、セックスレス。その頃には夫にすっかり嫌気がさしていて、そんなことをする気にもなりません。夫もスナックの女の人と浮気をしているようで、私を求めてくることもありませんでした。

でも、たかが性欲、と言えばそれまでですが……女として扱われず、関心も持たれず、触れられもせず、おまけに家庭内で人格否定って本当に堪えて。数年暮らすうちに、すごくイライラしやすくなって、心が途方もなくぎすぎすしていきました。

腹いせもあったのかもしれないです。夫には腹を立てていましたから。とにかく気晴らしと性欲発散が切実に必要でした。運動不足に似た感覚です。黒い気持ちがお腹に溜まって、爆発しそう。それでとにかく1カ月に2時間だけ逃げる時間をつくったんです」