グラビアでデビューし、水着でバンジーを飛んだ私が、巣立つ息子に伝えたいただ一つのこと【MEGUMI】

シングルマザーの母に育ててもらったからこそ

息子に留学をすすめたとき、自分の心に言い聞かせていたのは、「都会の限られた環境で育った彼はもっと世界を広げる必要がある」ということ。両親が有名人ということもあるので、周りを気にせずに、彼自身が自信を持てる環境や経験を増やしてあげたいという思いもあって。今、苦労したら強くなるし、豊かな経験になる！　と息子と何度も話し合いました。

私はシングルマザーの母に育ててもらったので、なんでも叶えてもらえるような恵まれた環境にはいなかったし、芸能界でも体を張る系のタレントでやってきました。バラエティでプロレスを毎年やったり、水着でバンジー飛んだり（笑）。でもあの時代があったからこそ、今、仕事でどんなものが来ても怖くないし、冷静でいられる自分がいる。

餃子やハンバーグを作って一緒に食べる、かけがえのない時間

日本人が一人もいない環境にいる息子は今、本当に大変だろうと思うけど、いつかその経験こそが自信となって彼を強くする、と信じて不安な心をぐっとおさえて見守ろうと思っています。

もう少しで１年が経とうとしていますが、この選択でよかったと思う日と、やっぱりかわいそうだったかなと思う日があって、未だ答えは出ていません。ただ、黙っていたら誰もかまってくれない環境なので、確実にコミュニケーション能力は上がってすごく社交的になったと思います。

私が現地に行ったときは二人で周辺の国を旅しながら、彼の好きな餃子やハンバーグを作って、たわいもない時間を過ごしています。彼は何とも思ってはいないでしょうが、私はこのときを一生忘れないだろうなと思って嚙みしめています。