大人気コミックエッセイ『メンタル強め美女白川さん』(KADOKAWA)。主人公は、“私は私、可愛く、強く!”をモットーに生きるOL・白川さんで、嫌がらせやマウントには自己肯定感たっぷりのメンタルで跳ねのけ、気持ちが凹んだ時は自分を上手に労って気持ちを切り替えるのが上手な女性です。白川さんはコスメや美容が大好きで、作中で紹介されるアイテムやノウハウが参考になることから、本作は多くの女性の支持を集めています。

そんな素敵な本作の生みの親である獅子さんに、本作に込めた思いなどを伺いました。また、獅子さんは、MEGUMIさんの著書『心に効く美容』に感銘を受けたとのこと。MEGUMIさんがメンタルケアや美容法を模索し、不安を乗り越えていったところは、白川さんに通ずる部分があるのかもしれません。

MEGUMIさんと白川さんは共通点がある?『メンタル強め美女白川さん』著者・獅子さんインタビュー_img0
 

●プロフィール
獅子

漫画家。X(旧Twitter)で連載していた『メンタル強め美女白川さん』が大反響を呼び、単行本デビュー
※画像は獅子先生のSNSアイコンイラスト

 


どんな女性に対しても、温かいエールが込められている!弱さ」主人公に感じた親近感がドラマ化へのきっかけに


――MEGUMIさんの『心に効く美容』を読んで、印象的だったことを教えてください。

獅子さん(以下、獅子) 特に印象的だったのは、この本全体から「女性たちの心に寄り添いたい、応援したい」という、まっすぐで優しいパワーを感じたことです。美容について、心について、人生について……それぞれ励まされたり、ホッと安心したりしながら、じっくりページをめくりました。

そして、どんな年代やライフスタイルの女性に対しても、「私たち、いつも頑張ってるよね」というような、温かいエールが込められている1冊だと感じました。

――MEGUMIさんご自身に対する印象や、自分にも取り入れたい、と思ったところはありましたか?

獅子 今まで、テレビ等でMEGUMIさんのご活躍を拝見していて、「いつも明るく元気なお姉さん」だという印象を抱いていました。しかし、この本でご自身の“弱さ”を受け入れる大切さも率直に語っておられ、そんなところも、本当にカッコイイ女性だと感じました。

また、P90の『究極に心と身体が疲れたら「自宅で湯治」』を、今度ぜひ真似してみたいと思っています。私もお風呂でのんびりするのが好きなのですが、心と体を完全に休ませる、「自分を癒やす日」を意識的に設けるというアイディアが本当に素敵だと感じました。

――『心に効く美容』で、MEGUMIさんは「感情のたづなは自分で引く」「心をケアするために美容をやっている」などと記していて、白川さんと共通する部分もあるように思われますがいかがでしょうか? また、新たな発見や気付きがあればお聞かせください。

獅子 特に、加齢=劣化ではなく、可能性は自分次第というメッセージが込められた、『劣化が怖いというあなたへ』(P70)という項目を拝読して感動しました。恐れ多いことではありますが、同じように白川さん自身も「自分らしく年齢を重ねていける女性になりたい」という気持ちを、とても大切にしています。

あと、私自身は「身体を動かしたいけど、つい面倒で……」と思ってしまう人間なので(笑)、『30秒でもいいからやってみて!』(P74)という呼びかけがとても嬉しかったです! 「まずは小さなことでもOKなんだ」と思えたことは、私にとって新たな発見でした。

――『メンタル強め美女 白川さん』は、獅子先生が「美人でメンタルが強く生まれていたらこんなふうに生きたかった!」という空想から生まれたとのことですが、作品を描き続けることで気づかされたことや、考えさせられたことはありますか?

獅子 自分が生きていくうえで、仕事を含め、社会とどのように関わっていきたいのか、結婚や出産をするのか、しないのか、今後の時間をどう使っていくのか……。

そんな「自分の人生の選択」について、多くの女性がそれぞれ、迷いや不安を抱えているんだ、ということを改めて実感するようになりました。

『メンタル強め美女 白川さん』1巻P81には、「結婚しようがしまいが お母さんになろうがなるまいが 私の幸せは私が決めるの」という白川さんのモノローグがありますが、これからもこのメッセージを大切にしながら、女性たちのさまざまな人生の選択を応援できる漫画を描いていきたいです。

MEGUMIさんと白川さんは共通点がある?『メンタル強め美女白川さん』著者・獅子さんインタビュー_img1
 
 
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