オリエンタル占星術、西洋占星術、そして十干十二支(じっかんじゅうにし)を駆使して未来を占う、占い師の水晶玉子さん。2024年はパリオリンピックが開催され、日本人選手が大活躍、メジャーリーグの大谷翔平選手も「50-50」を達成するなど、スポーツ界が賑わいを見せた一方、政界では「政治と金」をめぐる問題が尾を引き、波乱の様相を呈しました。2024年もあと残りわずか。“当たりすぎて怖い!”と評判の水晶さんに、この1年を振り返ってもらいます!
 

2024年のキーワードは“裏切り”


——2024年を、水晶玉子さんはどのように振り返りますか。

水晶玉子さん(以下、水晶):2023年から続く「浄化」の流れを汲み、2024年も“これまで明るみに出てこなかったこと”が次々と表沙汰になりました。政治資金パーティーに端を発した自民党の裏金問題は自民党の総裁選を経てもスッキリしません。人々の信頼に対する裏切りだけでなく、人と人との裏切りでも、「まさか」と思うようなことが2024年には起こりました。大谷翔平選手元通訳の違法賭博問題などもあって、「浄化」の流れは確かだけれど、これはこの先もまだまだ続くように思います。

【水晶玉子の答え合わせ占い】2024年は「裏切り」に社会が騒然とした1年。「政治」は年末にかけてまだまだ動きがある予感<br />_img0

昨年もお伝えしたとおり、2024年は十干(じっかん)でいうと「甲(きのえ)」。10年のサイクルが一巡してスタート地点に戻るため、世の中の空気もガラリと変わるタイミングです。これは政治や社会に対してもそうで、今までは「なんとかなる」「誰かがなんとかしてくれる」という空気が残っていましたが、「個」の力が強まった2024年は、「やっぱりこのままではおかしい」「自分でなんとかしないと」と思い始める人が増え、社会の意識が変化しつつあるのを感じます。

 

——ここ1、2年で続々と、明るみに出てこなかったことが表沙汰になってきているのには、どんな意味があるのでしょうか。

水晶:時代のサイクルが変わるタイミングでは、緩やかな変化ももちろん起こるのですが、次の時代へ進むために“変わりきれないもの”が、やや強引な形で急いで変容することがあるからです。ただ、こうした不祥事が明るみに出やすくなった背景を占星術で紐解いていくと、先ほどもお伝えしたように2024年は「個」の力が強くなっていたからとも言えます。

2024年の「甲(きのえ)」は「木の陽の気」です。これはまっすぐな1本の木のイメージですから、曲がったことは許せない、おかしいものはおかしいと気づく、自分の頭と心で考える、そんな特徴も持っています。そのため、これまでのように達観や静観をせず、「自分がやらないといけない」「自分で守らないと」と考えて行動を起こす人が増えますし、そうした人に追い風が吹きやすくなります。