③年長から小学校用の筆記用具を使う


一般的には入学説明会後に揃えることが多い学用品ですが、発達が気になる子にとっては見慣れたものが一つでも多い方が不安を軽減できます。就学相談等で指定のものなどを確認し、おうちでもあらかじめ学用品を一緒に使ってみましょう!
 

年長から学用品に慣れる 


気軽に揃えられるのは筆記用具類。我が家は、筆箱・鉛筆・赤鉛筆・消しコ゚ム・定規・下敷きをあらかじめ購入し、年長のうちから少しずつ家で使う練習をしました(自治体により、特別支援教育就学奨励費という形で入学用に買った物に補助が出ることがあるので、レシートなどは保管しておきましょう!)。とは言っても、大袈裟なことはしていません。家で鉛筆や消しコ゚ムを使う時は筆箱から取り出すようにし、鉛筆削りを使えるようにするなど、入学時にはできるものとして丁寧に教えてもらうことのないちょっとした動作をピックアップして、一緒にやってみたという感じです。見たことがある、使ったことがある、というだけでも、その小さな自信が子とどもたちの学校生活を支えてくれます。 


一緒に名前シールを貼ろう
 

「うちの子、小学校でやっていける?」発達が気になる子の就学準備は早めが肝心!先輩ママが教える『家庭でできる練習3つ』_img0
 

年長の1〜2月頃には各学校で入学説明会が行われます。算数セットや学校で一括購入 されるような学用品はこのタイミングで配られることが大半です。説明会が終わったら大量の名前付けが待っているわけですが、ここでも保護者が全部してしまうのではなく、是非お子さんと一緒に計算カードや算数のおはじきなどに名前付けをしてみましょう。少しでも触っておくことで見慣れて、手先を動かす練習にもなるので一石二鳥です。


入学準備から小学校生活のさまざまな困りごとへのサポートについてまとめた書籍『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』では、今回の内容以外にも入学までにしておくと良いことが読めます!
 

 
「うちの子、小学校でやっていける?」発達が気になる子の就学準備は早めが肝心!先輩ママが教える『家庭でできる練習3つ』_img1
 

『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』
著者:りっきー イラスト:畠山きょうこ 講談社 定価1870円(税込)

予約開始後すぐ現役ママ・パパ世代のSNSで話題に!「家庭教育部門」や「障害児教育部門」の売れ筋ランキング(2024/08/03調べ)などで、早くもAmazon7冠達成!

自身も発達障害(自閉スペクトラム&ADHD)のある小学生を子育て中のモンテッソーリ教育の専門家が、その豊富な経験と専門知識をまとめた、「家庭でできる支援の大全集」! 就学準備〜小学校生活や教科学習で出てくる困りごとに寄り添って、悩みごとにおうちで取り組める改善策を紹介します。

アイコン画像

りっきー
プラスモンテ®️主宰。大阪生まれ。大阪府立三国丘高校、神戸大学国際文化学部卒業。小6と小2の男児の子育て中。日本モンテッソーリ教育綜合研究所2歳半–6歳コース教師資格所有、保育士。「発達障害臨床研究会(宇佐川研)」オンラインサロン講師。長男に発達障害(自閉スペクトラム症&ADHD)があり、自宅での取り組みを模索する中で、「モンテッソーリ教育」と「感覚統合」に出会う。自身の子育てで悩んだ経験から、発達のことで悩む保護者と子ども、支援者の3者をつなぐ役割をしたいと考え、会社員から教育業界へ転職。その後独立。モンテッソーリ教室での講師業のほか、全国各地での講演、保育園・療育施設などで出張研修・オンライン研修等をおこなっている。現役ママたちが“編集部の中の人”としてコラムや公式Instagramを通じて情報発信するメディア「with class mama」にて、連載「りっきーの凸凹(でこぼこ)道を行こう!」を執筆。著書に『感覚統合の視点で「できた!」が増える!発達が気になる子のためのおうちモンテッソーリ』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。Instagram:@ouchi_monte_ryoiku

イラスト/畠山きょうこ
構成/with class編集部
 
「うちの子、小学校でやっていける?」発達が気になる子の就学準備は早めが肝心!先輩ママが教える『家庭でできる練習3つ』_img2