白髪があっても自分に似合う髪色の見つけ方。「とりあえずブラウンカラーで…」と髪色選びをあきらめるのはもったいない!_img0
左写真:Shutterstock

白髪が目立ち出す40代は、多くの人が白髪染めをスタートします。今までのファッションカラーは好きな髪色を選べたのに、白髪の量が増えてくると「とにかく白髪を見たくない!」という気持ちもあって、髪色の選択肢も一気に狭まったような気持ちに……。「白髪を染めたら髪が沈んで見える」、「黒はイヤだからブラウンにしたけど、なんだか似合ってないかも?」そんなモヤモヤ、感じていませんか?でも、この髪色ストレスが解決できるとしたら!?

今回は、カキモトアームズ麻布台ヒルズ店のトップカラーリスト・岩上晴美さんに“自分に似合うブラウンカラーの見つけ方”について、じっくり聞いてみました!
 

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kakimoto arms・岩上晴美さん
日本のヘアカラーリングを牽引する岩上さんは、カキモトアームズを代表するヘアカラーリスト。2009年よりロンドンに渡り、世界的有名サロンである「Daniel Galvin」に在籍。帰国後はサロンワークの他に、国内外でヘアカラーセミナー、撮影、ヘアショー、薬剤開発など多岐にわたり活躍中。また、ゲストの悩みに対し真摯に優しく向き合ってくれるため、一度お願いすると長きに渡り髪色をお任せする女性が多数。髪に悩む大人世代から多くの信頼を寄せられる、まさにカリスマ的存在です。

 

 


白髪があると、髪色を選べないのは止むを得ないこと?

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「白髪染めをスタートさせると、髪色のおしゃれは諦める必要がある」。なんとなく、そう感じている人は多いと思います。特に白髪が出始めるファースト白髪のときほど、「白髪なんか1本も見たくない!」「存在自体を忘れ去りたい!」との思いから、白髪の1本1本をきっちり染め上げることが第一優先となり、色で遊ぶことをすっかり諦めてしまいがちです。また、頻繁に白髪を染めないといけないという思いから、極力ダメージが出ないように色遊びを控える傾向も。

とはいえ、「真っ黒には染めたくない」と考える人も、今の時代はほとんど。すると「とりあえずブラウン系で……。でも白髪はちゃんと染めたいです」こんなニュアンスで美容師さんにオーダーするのが一般的ではないでしょうか?

一方で岩上さんによると、「他店で白髪染めをしたら、思ったり髪色が沈んでしまって……」と困惑しながら岩上さんの下へ駆け込む人も多いそうです。
 

「目立たない程度に染まればいい」と考えれば 選べるブラウンカラーはどんどん広がる

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「10年以上前までは、白髪は白髪染め染料を使うのが常識でした。白髪染めは白髪がしっかりと染まるよう、黒やダークブラウンが主流のため、髪色はどうしても暗くなりがちです。一方、最近は薬剤も進化し、ファッションカラーでも白髪を目立たなくすることができる時代に。けれど、お客様が“白髪をきちんと染めたい”とオーダーすると、美容師側は“白髪をしっかりカバーすることを求められている”と思うため、どうしても暗い明度を選択します。そのため、ファッションカラーのようなブラウンよりも暗く沈んだ色に感じる人が多いのです」(岩上さん)

確かに、私自身も白髪が出始めた頃は「1本の白髪も許さぬぞ!」とばかり、見つけた瞬間に引っこ抜いたり、頻繁に美容室で髪を染めたりしていました。白髪退治がなによりも優先だから、髪色を楽しむ余裕はなく、結果的に髪色は沈んで顔色までくすんで見えた記憶、あります……。

「もし白髪染めによる沈んだ髪色が気になるなら、美容師さんに髪色は暗くはしたくないこと、また、少しおしゃれな色味で染めたいことを伝えるとよいでしょう。実際、今では8~10レベルの明るいファッションカラーで白髪を染めることができますし、ブリーチなしで髪色全体がトーンアップして明るい雰囲気に。ただし、やや薄染まりと感じる方もいるので、そこはなにを優先するかが問われますね」(岩上さん)

つまり、白髪を深く染め上げるという考えから一旦離れ、“白髪を目立たなく染める”、“ぼかす程度に染める”と考えるだけで、自分にフィットする白髪染めカラーが今より数多く選べるというわけです。
 

肌の印象を生かすも殺すも髪色次第!


ここまでの話しだけ読むと「な~んだ! ファッションカラーで白髪を染めれば、髪色はずっと楽しめるじゃん!」と楽観しそうですが、当然デメリットも。

明るく染めた白髪は暗く染め上げた白髪より褪色が早いし、黒髪の量が多いと伸びてきた根元の黒色が目立って、いわゆるプリン状態になるケースも。ただ、髪色は肌色の印象を大きく左右するのも事実。暗く沈んだ髪色だと肌までくすんで見える人は、明度を上げることで解決できるのは大きなメリットだと感じます。

その一方で、白髪があると自分で色を選ぶのは意外と難しいのも事実。ダメージやプリンはイヤ、暗すぎても地味だし、明るくしたいけどブリーチは使いたくない、などなど……
白髪が気になると、どうしてもマインドがディフェンスに傾きやすいことから、結局「色はお任せで!」となってしまいがちです。

「せっかくなら、ご自分に似合うブラウンを知っていると肌色も顔の印象もイキイキしてきます」と、岩上さん。専門のカラーリストが多数在籍するカキモトアームズでは、有料によるパーソナルカラー診断『イメ―ジコンサルティング』(60分※要予約)が受けられるため、自分にぴったり似合う髪色も知ることができるそう。

「顔のパーツや瞳、唇、肌のお色味など細かく診断していきますが、ここでは大きくブルべ肌、イエベ肌に分けてそれぞれに似合うブラウンカラーを提案しますので、ぜひ目安にしてください」

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ブルベかイエベかのパーソナルカラーがわからない場合は、手のひらの赤み(血色)でも判断できるそう。ブルベの人は、手のひらに赤みやピンクの色味が強く出ていて、全体的に手が冷たく透明感のある方が多いようです。 一方イエベの人は、手のひらに黄みやオレンジの色味が強く出て、柔らかく温かみのある色合いを感じられるでしょう。
 
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