Trick or Treat!

今日は10月31日、ハロウィンですね。

いつもなら特段ハロウィンらしいことをやらずに過ごしてしまう私ですが、今年は少し特別。なぜなら、MAZZELの新曲「MAZQUERADE」があるからです。


ハロウィンっぽさ全開の新曲「MAZQUERADE」


10月16日にリリースされた、MAZZELの3rdシングル『MAZQUERADE』。その1曲目に収録された「MAZQUERADE」を、MAZZELのファン・MUZEの皆さんはすでに何度も聴いて、MVを観ていらっしゃるかと思うのですが、とにかくこの楽曲は某テーマパークの可愛らしいお化けが出てくるアトラクションっぽくて、ハロウィンっぽい!!

【MAZZEL】ハロウィンの魔法にかかった8人のメンバー。新曲とコンサートから考えるグループの現在地_img0
写真:ユニバーサル ミュージック提供

ダークな雰囲気をまとったサウンドは特定のジャンルにくくるのが難しく、もはや「MAZZEL」というカテゴリを新たに作ったほうがいいのではないかと思うほど特徴的。SEITOやRYUKI、TAKUTOがリードするラップは切れ味抜群で聴いているうちに打ちのめされますし、RANやKAIRYUの深みのある歌声も、NAOYA、HAYATO、EIKIのミステリアスな歌声も中毒性があり、気がつけば楽曲の世界にグンッと引き込まれてしまう引力を持っています。

MVでは、8人が仮装衣装を披露するシーンも。パフォーマンスがクールな一方で、8人の仮装はそれぞれとてもよく似合っており、まるでハロウィンパーティーを開催しているかのように楽しそうです。MVを観ていると、こちらの顔が思わずほころんでしまいます。

そんな特徴を持った楽曲「MAZQUERADE」がそばにあるのに、ハロウィンをやらないわけにはいかない!

ということで、今年は私も、「MAZQUERADE」を聴きながら子どもと一緒に自宅に飾りつけをしたり、市販のハロウィン限定のお菓子を食べたりして、この季節を楽しんでいます。
 

 


型にはまらない個性が爆発中!デビュー2年目のMAZZEL


「MAZQUERADE」をきっかけに改めてMAZZELの現在地を振り返ってみると、よくぞここまで個性を極めた、ほかの追随を許さないグループに磨き上げられたなと感じます。

それを強く感じたのが、先日開催された『MAZZEL 1st One Man TOUR 2024 “Join us in the PARADE”』のアリーナ追加公演でした。私は10月2日の神奈川・ぴあアリーナMMで開催された公演に参加したのですが、パフォーマンスやセットリスト、演出など、すべてにおいて“MAZZELらしさ”が爆発していたように思うのです。

まず、パフォーマンスに関しては、やはりライブだからこそ感じられる、メンバーの一挙手一投足が持つ迫力と、歌やラップの音圧が最高のステージでした。会場全体に伸びていく歌声と、1秒1秒を刻んでいくかのようなラップが、体の芯をビリビリと痺れさせていく。そんな感覚を得たコンサートに、久しぶりに出会った気がします。

【MAZZEL】ハロウィンの魔法にかかった8人のメンバー。新曲とコンサートから考えるグループの現在地_img1
写真:ユニバーサル ミュージック提供/10月15日、16日開催の大阪公演の様子

「Fire」から始まり、「Parade」や「Waterfall」などMAZZELならではのクールな楽曲に酔いしれたのはもちろん、「CAME TO DANCE」や「Holiday」といった明るくダンサブルな楽曲では会場中が大盛り上がりに。神奈川・ぴあアリーナMM 公演のみREIKOがゲスト出演した「ICE feat. REIKO」から「MISSION」が披露されるという、思わず涙腺が刺激されてしまうエモい場面もあって、MAZZELの今日までの歩みをしっかりと感じることができました。

また、メンバーがトロッコに乗って会場内を移動したり、ゲーム企画を通じてファンと直接対話をしたりと、“ファンとの交流”に重きの置かれた構成となっていたことも印象的でした。

そして何より、ステージに立った8人は、それぞれの個性が極限まで輝いていました。あの雰囲気を言葉で丸ごと表現し切ることがなかなか難しいのですが、8人の“型にはまらないバラバラな個性”が、一カ所に集まって不協和音を出すことなく、かといって混ざり合って濁った色になることなく、バラバラなままに1つの統一感のある「MAZZEL色」を生み出していたのです。

 

ステレオタイプを超え、「らしさ」を追求するクリエイティブなグループ


ボーイズグループらしさ、ダンス&ボーカルグループらしさ、男らしさ、女らしさ……そういう“ステレオタイプの呪縛”を軽やかに飛び越えたグループが、MAZZELなのだと私は思います。

ステレオタイプの中で物事を判断し、行動するのは楽なことです。でも、MAZZELは、どのカテゴリにも当てはまらない個性をとことん磨き、どのジャンルにも収まりきらない表現をとことん追求している。非常にクリエイティブなグループだなと感じます。

そして、個性がずば抜けた8人が、お互いを尊重しながらそれぞれの魅力を引き立たせ、1つのチームになっている。圧倒的な「個」が集まったとき、それがぶつかり合ってしまっても不思議ではないのに、1チームであることをナチュラルに体現しているのは、本当にすごいことです。

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写真:ユニバーサル ミュージック提供/10月15日、16日開催の大阪公演の様子


以前取材したMAZZELのデビュー発表会見で、SKY-HIがこんなことを語っていたのを思い出しました。(※1)
 


「これだけカラフルなメンバーが揃うことはなかなかないですし、このようなグループがこの時代に生まれるべき必然性があったということは、これから作品が出ていくにつれて、みなさんに必ず分かっていただけると思います」
 


ああ、あの日のSKY-HIは、今日のMAZZELの姿をすでに見据えていたんだと、アリーナ追加公演を見終えた帰り道、鳥肌が立ったのをよく覚えています。

どのカテゴリにも当てはまらない、唯一無二の個性を放つMAZZEL。彼らがもっともっと大きくなった先には、社会にどんな変化が起き、どんなおもしろい作品やパフォーマンスが待っているのだろう。MAZZELのこの先の歩みにも、引き続き注目していきたいと思います。


※1:https://realsound.jp/2023/03/post-1293199.html

構成・文/市岡光子
 

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