残り野菜のおいしい活用法、気持ちを込めて作る料理


ーーそして、これは私にイチオシの企画なのですが、冷蔵庫にある、中途半端な残り野菜を活用する方法もご紹介しました。

今回は残り野菜をミックスベジタブルにしてみました。少しずつの野菜でも小さめに切ってまとめると、量が増えて料理に使いやすくなります。
残り野菜のミックスベジタブルを使ったミートソースのレシピも紹介しましたが、定番の野菜でなくても大丈夫。決まりはないので、冷蔵庫にあるもので自由に試してみてください。

料理家・栗原はるみ「野菜を無駄なくたっぷり食べる」ための工夫とレシピ_img3
 

ーーレシピも、あえて野菜の量をまとめて掲載するようにしました。
生で食べられるものは即席漬けピクルスにしたり、玉ねぎやセロリなどの香味野菜はミートソースラタトゥイユにするなど、いろいろな活用法があるんですよね。

れんこんやさつまいもは小さな角切りにしてかき揚げにしたり、火の通りにくい野菜は小さめに切った千切りにするなど、料理のコツも紹介しています。
料理にいろいろな野菜が入ることによって旨味が出ますし、切り方、茹で時間で食感を調整してもいいと思います。

 

ーー栗原さんのお料理を見ていると、私は普段、野菜に火を通し過ぎてしまっているのかもしれない……と反省することがあります。

柔らかいものも、固いものもおいしいですし、私は両方好きですよ。どちらでもよいと思います。でも、2種類のおいしさを知っていると楽しいかもしれませんね。

ーーきちんと火が通っているかなと思うとついつい加熱しすぎてしまうので、時間を意識したいと思います! いま、野菜がとても高いので、皆さん、ぜひこのレシピを参考に残り野菜を活用してみてくださいね。
そして野菜だけでなく、クリスマスや年末年始など、人が多く集まる機会が多くなるこの時期にぴったりのレシピも紹介しています。

料理家・栗原はるみ「野菜を無駄なくたっぷり食べる」ための工夫とレシピ_img4
 

まるごとの鶏をオーブンで焼き上げるローストチキンですが、実はそう難しい料理ではないんですよね。
筑前煮田作りなど、お正月のおせちも何品か紹介していますが、ぜひ気負わずに作ってみていただきたいです。

ーー栗原さんがお母さまに宅急便で送られていた料理のレシピも掲載しています。すごいですよね、毎日送られていたんですか?

離れて暮らす母、そして母と一緒に暮らす兄のために、月曜〜金曜日まで毎日、6年間ほど続けていました。

ーー『ごちそうさまが、ききたくて。』の表紙にもなった、かにクリームコロッケのレシピもありますよね。

母からのリクエストも多かった、私の定番料理です。このレシピではかにの身を使っていますが、かにかまでもおいしいですよ。ちょっとよいかにかまを選んで、細かくほぐしてたっぷり入れてみてください。

ーーかにかまでできるなら、気軽にチャレンジできそうですね!

かにかまを串揚げにして、お酒のおつまみにもします。別冊付録「ご飯のおかずにもなる、お酒のつまみ」で、レシピを紹介しているので、ぜひご覧になってください。