お手洗いでの処置を覚えることも、娘にとっては大切です。
—— それはたとえば、生理中のことなどでしょうか?
生理のナプキンを交換することは大切なことですよね。娘は最初、羽根つきのナプキンを装着することができませんでしたが、学校で先生方が丁寧に指導してくださり、今では上手につけて、外したときはトイレットペーパーでくるんで捨てることができるようになりました。
性器を清潔に保つことはとても大切です。娘は、排尿時はなんとか拭けるようになりましたが、排便後の拭き取りは難しく、夜間はいまでもおむつをしています。最近では毎月のように膀胱炎になってしまい、将来、腎盂炎にならないようにどうしたらよいか、先生や医師と相談しながら日々工夫を重ねています。
おトイレの失敗は頻繁にありますが、日中は布パンツで過ごせるようになったことは、娘の暮らしの幅を広げることになりました。遠足時や公共交通機関に長時間乗る場合は、おむつにせざるを得ないこともありますが、それ以外は大変でも、布パンツを継続しようと思っています。
—— 女の子の場合はとくに、思春期になられると必要なケアも増えてきますね。
娘にとっては、スキンケアを自力でできるようになることも大切です。今は毎朝学校で、顔にUVクリームを塗る練習を続けています。また、空気の乾燥する冬に顔や体がカサカサしないよう、ケアをすることも教えています。将来、たとえ私がこの世からいなくなった後でも、自分でケアできるようになるように、と思いながら……。
毎晩寝る前には唇にワセリンやリップクリームを塗る練習もしています。
先日の連絡帳で、先生などから促されなくても、自分で容器を明けて、自分で日焼け止めクリームを塗っていましたと書いてあり、娘の成長にうれしくなりました。
—— 娘さんが最近楽しんでいらっしゃることは?
地元のこども向けショートステイも楽しみで仕方がないようです。将来の自立のためにこの施設を利用する子も多く、お泊まり会などができない娘にとっては、同世代の子たちとお泊まりができる楽しみの場になっています。
連れて行くと、ヘルパーさんと引き継ぎしている間に、さっさと中に入って行ってしまうんです。同世代のお友達や、優しいお姉さんのようなヘルパーさんたちとお買い物に行ったり、遊具で遊んだりして過ごします。
自宅で過ごしているよりも規則的な生活を送れているからなのか、迎えに行くと、目がキラキラしています。規則正しくお食事をいただき、しっかり睡眠がとれて、心身を整えて帰宅する娘の様子は頼もしく、施設のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいになります。
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