介護施設の入居者に喜ばれる手土産


介護施設では、食べ物制限がある方もいるので、入居者同士のおすそ分けは積極的にはしていません。そのため、一人で食べることを想定したものが向いています。特におすすめなのはフルーツ系の贈り物。施設にいると、好きな時にフルーツを食べるということが実はあまりできなくなります。

【フルーツジュレ】ゼリーよりも柔らかい食感のジュレは、飲み込みに問題があって固形物を食べるのが難しい方でも食べやすいものです。生絞りやストレート果汁を使ったものであれば、フルーツの生の味を手軽に楽しむことができます。

京橋千疋屋「飲むフルーツゼリー6個入」3240円
国産の果物にこだわって、飲んでも食べても楽しめる飲むフルーツゼリー。二十世紀梨、シャインマスカット、すもも、白桃、ラ フランス、ルビーロマンの6個入です。

新宿高野「果実のドリンクジュレ&ジュースセットE」5454円(送料込)


タカノフルーツパーラーで知られる果物店の老舗、新宿高野によるドリンクジュレ。長野県産巨峰、山形県産清水白桃×2、沖縄県産マンゴーのドリンクジュレに、ふじりんごジュースを加えたセットです(画像は別のセットです)。

【あんぽ柿】水分を多く含むため、とろけるような食感で高齢者でも食べやすいあんぽ柿。古来より長寿の木とされる柿は、お正月や人生の通過儀礼に欠かせない祝いの食品でもあったそう。あんぽ柿はビタミンAも豊富で、皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあります。

堀内果実園「百年柿 嘉来」3456円


明治36年、日本有数の柿の産地である奈良県五條市で創業した堀内果実園が、樹齢百年を超える希少な柿のみで作った味わい深いあんぽ柿。他にあんぽ柿にフレーバーバターを詰め込んだあんぽ柿バター 惚っやあんぽ柿と濃厚なジェラートを組み合わせたあんぽ柿ジェラート ほのぼのなどの商品も。10月下旬~11月初旬のお届けと今年はすでに終わってしまいましたが、干し柿キットも販売しています。

西勝「福島県産あんぽ柿」4320円(送料込)
全国有数のあんぽ柿の産地、福島の西勝によるあんぽ柿。1つずつ丁寧に皮を剥いて大事に乾燥させたあんぽ柿が、化粧箱に詰められて1kg(10玉~16玉)で届きます。

銀座千疋屋「伊達のあんぽ柿12個入」13500円
上品な甘さとコク、きめ細かい繊維のあんぽ柿を丁寧に乾燥させ、柔らかく仕上げたこちらの商品。個包装された12個入のギフトセットです。


避けた方が良いものは?


最後に、ご高齢の方に向けた手土産として考えた時に、避けておいた方が良い品もご紹介しておきます。加齢とともに、身体にはさまざまな変化が生じます。特に要介護状態になると、食を例に取ってみても以下のような変化が見られます。

・噛む力が弱くなるので柔らかいものを好むように
・飲み込みにくくなるので食事の際にむせることも
・唾液の分泌が少なくなるので汁気のモノがないと食べにくい

以下のようなものは、高齢者に喜ばれるものの、飲み込みづらくのどに詰まりやすいので頭に入れておくと良いかもしれません。

・お煎餅、カステラ、クッキーなどのパサつくもの
・餅や団子などの粘りがあるもの
・こんにゃくゼリーなどの弾力があるもの
・飴などの固形物

今回は、クリスマスや年末年始も近いことからスイーツを中心とした手土産を紹介しました。次回は惣菜や食べ物以外のおすすめギフトを紹介します。


構成/渋澤和世
取材・文/井手朋子
イラスト/Sumi
編集/佐野倫子

 

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