こんにちは、編集・川端です。
今日はちょっとだけ凹んだ話を聞いてください。

思いっきりキッチュな星柄デニムとモフモフした冬用のクッションカバーを“なぐさめ買い”してしまったいきさつを。

先日、若い子のお店で(っていう言い方もおばさんっぽいですが・笑)セールになったロング丈のチェスターコートを見ていたら、若い店員さんが近づいてきて

「お客様は小柄なので、こちらのほうが」

とショート丈のコートを持ってきたのです。

えー、わたくし、生まれてこのかた37年間小柄やってますんで、
“小さい前ならえ”もしたことがない(いつも“先頭さん”だから)、
自分の身丈はあっしがよーくわかってござんす。
あっしのことは放っておいてくだせぇ。

と心の中で思ったけれど、しつこくついてくる(汗)。

ちょっと欲しいと思ったコートがあったのですが、ここでは買いたくない、という気持ちになって、結局何も買わずに帰ってきてしまいました。帰りの電車の中でも思い出すたびに悔しい(涙)。背が低いことをネガティブに思ったことは実はあまりないのですが、他人から指摘されると悔しいんですね。

ミモレ読者の方も、娘でもおかしくないくらいの歳の店員さんに失礼なことを言われて傷ついたご経験があるかもしれませんね。
あなたの“怒り”はきっと正しい! どうぞ傷つかないで。

そんな時は、心の中でハッシュタグ「#私失敗しないので」をつけて呟こうと思いました。自分に似合うもの、好きなものは一瞬でわかるもの。

というわけで、モヤモヤとした気持ちを抱え、ジャーナルスタンダードファーニチャーにふらっと入ったら、(コートよりは安いけれど、カバーとしては高い)クッションカバーを買ってしまったのでした。

グチだけ聞いてもらっては悪いので、一冊ご紹介します。大好きな作家さんのひとり朝倉かすみさんのエッセイ『ぜんぜんたいへんじゃないです。』朝倉さんは身長が145㎝しかない。小さいことについてこんなに上手に語ったエッセイは他に類を見ないと思う(笑)。

この本の中に「心はそんなに大きくないけど、ほがらかなちびがここにいます」という一節があって、それを思い出しました。

ではでは、また〜。