いくつか持っているアートフォトグラフィ。モノクロ写真はインテリアを選ばず、モダンとアンティークの架け橋になってくれます。空間とアートつなぐのは額。ていねいに額装し、季節によって架け替えています。

ショールームと実際の部屋の違いは何でしょう? 今までたくさんの住宅を取材してきて、その違いは、アートと本と古いものの3つに表れることに気づきました。この3つには住んでいる人の価値観が色濃く反映されます。ですから撮影などで、部屋に「人の気配」が欲しい時は、この3つを足していくようにしています。私個人の場合で言えば、写真集や多くの小説、建築の本などが自分の人生を形作ってきたものですし、書やモノクロ写真、寒色のアートは好みの表れ。そしてアンティークの食器やカトラリーは、時間を経た美しいものへの憧憬という価値観が反映されています。自分の過ごしてきた時間を表すものを飾るーーそれがあなたらしいインテリアになるのです。

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『心地よく暮らす――インテリアの小さなアイデア109』


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