自宅のデスクに飾っている両親の写真。両親が若い頃、よく通っていたという北海道・旭川の「ちろる」というカフェの中庭で、今年の夏、私が撮ったものです。「ちろる」のオーナーは変わりましたが、空間の佇まいは昔とほとんど変わらないそう。今も美味しいコーヒーを楽しめます。

イギリスに初めて取材に行った時、目についたのはリビングに飾られたたくさんの家族の写真でした。美しい額に入った写真は、気取りがなく、卒業や結婚といった家族の記念日や旅行先でのものが多かったように思います。携帯電話で簡単に美しい写真を撮ることができるようになって、写真を撮る機会は以前に比べると格段に増えました。けれど、その写真を身近に飾っていることは少ないのではないでしょうか?いつも目に入るところにある家族の写真。それは自分を見守ってくれている人の微笑みです。あなたはひとりではない、と語りかけてくれる――額に入った家族の写真には、インテリアのパーツとしてだけではない役割があると思います。

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