こんにちは! ミモレの川端です。
今年も心揺さぶられた本をどしどしご紹介していきたいと思います!
さて、年末年始の香港の旅で読んだのはこちら。

パトリシア・コーンウェルの最新作『邪悪』。余談ですが、本をこういうふうにしてひっくり返して置くと、新人の頃に先輩に叱られました。「のどがいたむ」と。なんで?風邪?と思ったけれど、「のど」とは本の綴じられた箇所のことだと知ったのは後のこと。読みかけの本を今でもついこう置いてしまうとあかん!と思います(汗)。

さて、『邪悪』はコーンウェルの「検屍官」シリーズの23作目。シリーズ全作紹介と本人の解説はこちらから>>

ハリウッドの大物の娘が自宅で脚立から転落して死亡。
(と、読んで震えるバタやん。仕事でも家でも愛用している脚立。から落ちて死ぬなんて・・・あかん!)
検屍を担当したケイ・スカーペッタは不審な点を発見。どうも死因は脚立から落ちたからではないらしい・・・よかった!(よくないか)

ここから、ケイの姪ルーシーの話に移ります。ルーシーの盗撮されたらしきプライベート動画がケイの元に送られてくる。ハリウッド娘の死とルーシーの盗撮動画との関係は・・・?

じわじわと本題が見えてくる前作『標的』に比べ、『邪悪』は冒頭から本ボシが見えてスピーディーに展開します。

(本ボシのネタバレをしてしまいますが)動画を仕掛けたのはケイの宿敵キャリー・グレセン。過去の事件でヘリから落ちて死んだと思っていたあのキャリーが生きていた!?(シリーズをご存じない方には??だと思うのですが、シャーロック・ホームズとモリアーティみたいなものと思ってください。死んだと見せかけて死んでない宿敵。)

子供のいないケイ・スカーペッタにとって一番のアキレス腱は姪っ子のルーシー。そして夫のベントン。今回の作品は、ケイが二人のことが信じられない状況に置かれるところが最大のピンチ。ヒロイン一番の弱み×宿敵との対決。

負けないカードを切ってきたな、というのが本作の感想です。

姪のルーシーに翻弄され、宿敵キャリーに振り回されるケイ。もっと颯爽としたケイでいてほしい。イライラするもどかしさから、結論を求めて先を読み急ぎ、一気に読んでしまいました! 結局、すごく面白かった。しかも、どうやら今回で完結せず次に続きそうです。

シリーズ23作目にして、まだハラハラとさせられるってすごい。最大のピンチは何度やってくるんだい! 宿敵キャリーが出てくる過去作(『業火』など)も読み返したい衝動に駆られました。

このところ、パトリシア・コーンウェルの翻訳版は、毎年12月に刊行されています。今年の12月がもう待ち遠しい!! それまでに第1作『検屍官』『業火』を読み返そうっと。

香港で自分のお土産に唯一買ったのは、このレンコンの箸置き。もっとたくさん買えばよかった〜(涙)。
今読んでいるのはこちら。中山七里さんの『ヒポクラテスの憂鬱』は、人気アイドルがコンサート中に転落死。でもただの事故死ではないかも??という『邪悪』と似た展開・・・。佐々木譲さんの『沈黙法廷』も不審死に関する重厚な法廷劇です。

 

今年もたくさんの心揺さぶられる本との出逢いがありますように。

ではではまた〜。