リゾートの夜服。
とりあえず二日分(笑)

口紅だけのひどい顔に、モノクロで許してくださいね。南の島の、小さなホテルに高校生の娘と滞在しています。

今年17歳になる娘とは、彼女のお父さんとの離婚や、今の夫との再婚。仕事がうまくいかないときもうまくいったときも。弟や妹が生まれたことも、全部シェアしているので、子供――というより、分身みたいな気がしています。って、きっと私だけかな、こう思っているのは。

2人で温泉に行ったことやディナーをしたことはありましたが、ここまで長い旅は初めて。自由で闊達で個性的な学校に小学生から通っている彼女。12年という長い期間を、とても守られた、そしてある意味無邪気で無垢な環境で過ごし、再来年そこを飛び立つときに、自分自身が育てた羽に自信をもってほしいなあ、と思い、それをじっくり伝えるための時間でした。

学校と言う親が選んだ環境と、離婚や再婚という親がとった選択肢も、きっと彼女だけの羽になると信じています。いつも親は味方であるということ、彼女が内包する揺るぎない強さと、まだまだ柔らかく繊細な内面を心から信じ、愛していると言葉で伝えようと思っています。

親に似ずまじめでコツコツ型の娘は、こうして私が太陽の下でこのダイアリーを書いているときも、部屋で数学の宿題をやっています(笑)。こうして、女2人で、まったりと過ごしているため、目新しいトピックはないのですが(笑)、夜のスタイリングを2バージョン。まずは、プッチのヴィンテージドレス。シルクジャージー素材で、プッチには珍しいベージュトーン。1970年代のものです。ファスナーもなく、サイドを紐で結ぶタイプ。これが、サイズも丈もびっくりするほどぴったり! こうした出会いが、ヴィンテージの醍醐味ですね。

そして背中が開いたワンピースは、このときは前に廻した紐の結び方で何通りにも着られるドレス。先日行ったニューヨークで買いました。バッグは、もう何年愛用しているかわからない、ヘレン・カミンスキーのラフィアのクラッチ。たぶん、60代でも持っている気がする(笑)。

今日はホテルを離れ、街に食事に出てみようかな。明日はアイランドホッピングかな。雨男の夫がいないから、滞在中ずっと晴れです(笑)。私と長女の濃密な時間を作ってくれたことに感謝しながら、見事な晴れっぷりに娘と2人大笑いしています。

月曜から仕事の方も多いかと思います。
5月の素敵な週末をお過ごしください!

大草 直子

  • カラーだとこんな感じ。シルクジャージーですが、普段着る機会もないので、リゾート先で大活躍。自分がもう1人?と思うほど、本当にぴったりなのです!
  • ゆるゆると浴衣みたいに着られるドレスは、日焼けした夜に最高。下着についてのご質問を頂きますが、南の島では「つけない」ことも多いのです(笑)。