

日本人は欧米人に比べるとにおいに敏感なんですよね。「香害(こうがい)」という言葉も耳にすることが多くなったと思います。香害というと以前は「香水をプンプンと匂わせている人」のことを思い浮かべていましたが、今はその対象がとても広くなっているんです。「加齢臭」のほかに、ハンドクリームや柔軟剤のにおいも嫌! という人もいたり……香りのエチケットは年々難しくなっているように感じます。
今回は「加齢臭」についてのお話を。
年齢を重ねるとやっぱり気になりますよね。「自分も臭いんじゃないか」って(笑)。実際、目の前の人が本当に臭くても、「くさいよ」とは言いづらいものです。
加齢臭はいわゆる体臭です。当初は40〜50代の男性に多くみられる傾向だったので“オヤジ臭”なんて言われていました。体臭が酸化して独特のにおいを発生させるわけなのですが、その原因は性別や年齢だけでなく、生活習慣ともいわれているんです。
たとえば、頭皮。本来、汗や皮脂自体ににおいは無いのですが、酸化することによって臭いにおいが発生します。汗をかいた日、每日整髪料を使用している人はとくに注意が必要です。
頭皮まわりでいうと「蒸れ」も気をつけてください。シャンプー後の髪の毛を乾かさずに寝てしまう……私もよくやりますが、髪のダメージだけでなく生臭さをつくっている原因でもあるのです。
体のにおいについては基本、「汗をかいたらこまめに拭く」「着替える」というシンプルケアの徹底が一番効果的だと思っています。ワキガ対策については、ここ数年、デオドラント剤の技術進化により、“におわない”アイテムがたくさん出ています。デオドラントシートの需要も高まっていますし、バッグにひとつ入れておくと気分的にも安心ですよね。
こまめにシャワーを浴びるというのも良い方法だと思いますが、浴びただけではにおいはなかなか消えません。デコルテから胸のあたり、背中など上半身のにおい立ちが気になる方は、石けんを使って丁寧に洗ってください。
加齢臭とは異なりますが、におい繋がりで口臭のケアもお忘れなく! 口臭においては歯や歯間はもちろん、舌のケアもしっかりおこなうことが大切です。ライオンさんの口臭セミナーに参加したのですが、口臭が一番強い時間帯は、朝(起床時)なのだそう。寝る前は歯磨きとマウスウォッシュのダブル使用をおすすめします。

他にも、たばこや偏った食事が原因で加齢臭を招くとも言われています。香辛料の強い食材や油っこい食事も過度に摂るのは厳禁。お野菜を多めにしたバランスのよい食事を心掛けることも大切ですね。
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