自宅療養中の食事、診断書はどうする?【医師の解説】


自宅療養中の食事ですが、特にこれを食べれば治りがよいとか、逆にこれを食べたら治りが悪くなる、というものはありません。ただ、強い喉の痛みがあると、なかなか食事がとりにくいこともありますよね。吐き気が出てしまう方もいます。そうしたケースでは、まずは症状をしっかり抑えることが大切です。
つまり、喉の痛みでご飯が食べられない場合、しっかりと痛み止めを使用し、痛みを抑えてあげる。そして痛みが軽い時間帯に食事をとる、ということです。
また、普段は食事の代わりにアイスクリームを食べるなんて健康に悪い、と考えてしまうかもしれませんが、アイスクリームでも構わないのです。アイスクリームでもお菓子でも、これなら食べられるという場合は、とりあえず食べていただく。0より1の方が大事、という考え方です。
また、吐き気がある場合などは1日3食という概念を外していただき、こまめにちょこちょこと食事をしていただければよいと思います。

 

診断書、療養証明書は?


職場に陽性の報告を証明しなくてはいけない場合や、補償を受ける場合などに、コロナ陽性の診断書を求められるケースもあるようです。会社にお休みを申請する場合に療養の証明をもらうというケースにおいては、実は多くの自治体から発行できるようになっています。
本来、医療機関は診断書の発行という機能を果たすべきだとは思いますが、今はやはり緊急事態であり、どうしても医療行為が必要な方に限られたリソースを使うという観点では、地方自治体に療養証明書の発行を任せる、というような考え方の切り替えが必要かと思います。
 

コロナ陽性に備えて、どんな準備をすればよい?


自治体に連絡を取って抗原検査キットを確保したり、普段から使い慣れている市販の解熱鎮痛薬を準備したり、数日分の食料・水分を確保しておくことも大切ですね。
現在、かなりの勢いで感染が広がっていますので、「明日は我が身」、という考え方でよいかもしれません。感染が収まっているときはそこまで心配する必要はありませんが、今は準備しておくに越したことはないのでないでしょうか。

 

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写真/shutterstock
構成/新里百合子
 

 


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