ケーキのロウソクを吹き消す私。

8月18日は私のお誕生日でした。とくに今年は59歳、あと1年で60歳という大事な歳。

40歳代は、まず40歳のお誕生日を、同い年で誕生日が1ヶ月違いの友人と一緒にお祝いしました。出席者240人という大パーティをパリで。その後、毎年バリ島や、スペインのマヨルカ島で、最後には大人から子供まで輪になって踊り明かすような、楽しいパーティをやっていました。

40歳のパーティの招待状は画家でイラストレーターのJean-Philippe Delhimmeが作ってくれました。

50歳代は、バースデーケーキも記憶にないほど地味な、もしくはまったく何もしないお誕生日ばかり。
去年にいたっては、カリフォルニアの家を引き払い、飛行機でアメリカからパリへの移動日。

そんなわけで、急に思い立って、今年は私のバースデーパーティをすることに決定。
でもここはポルトガル。突然お友達を呼ぶわけにもいかず、ご近所の方のみでした。
幸い、私のおすすめで私の家と同じ敷地内にヴィラを買った、パリ在住のオランダ人ファミリーが1週間滞在中。なのでゲストは10人くらいにはなりそう。
ディナーは同じ敷地にあるミシュランスターレストラン、「L’AND Vineyards」のシェフであるMiguel Laffanが私の家で料理してくれました。

  • シェフが我が家のキッチンで調理中。
  • 料理です。写真がよくなくてごめんなさい。
  • サーディンもシェフが焼くとこんなに綺麗!

パーティのテーマは「Mamma Mia! 」ちょうど映画『Mamma Mia! Here We GO Again』を観たばかりなので、迷うことなく決定。
ドレスコードも「Mamma Mia!」とゲストに徹底的に連絡。
あとは、テーブルデコレーションから着るものまで、あえて“いかにも趣味の悪い ‘70年代風”にするために、近くの街にできたばかりのなんでも揃うアジアンオーナーの巨大雑貨店に直行。
世にも気持ちの悪い造花、ゴールドメッシュのテーブルクロス、ネオンで光るキッチュなアクセサリーを購入。

テーブルはこんな風に飾り付けをしました。

さて、 夫をどのように ドレスアップさせるか。
まずは一番安い、かつ安っぽいジーンズを買って膝上で切る。赤いバラのワッペンを貼る。
ピタピタのパームツリープリントのTシャツに、仕上げはハートプリントのバンダナ!
‘70年代がちょうど青春時代だったスカンジナヴィア人の彼、仮装しているというよりタイムスリップ!

最後の仕上げは私。
ターキーな(趣味が悪い)パール付きデニムのショートパンツを見つけたので、それを中心にすることに。
大好きだったCesare Fabri のシルクニットのトップスに、シャネルのスパンコールのボレロ、そしてPierre Hardyの靴。
メイクはダークブルー、グリーン、イエローのアイシャドウに、思いっきりマスカラをつける。
ヘアはアフロのウィッグが見つからず、とりあえずロングのウィッグにエミリオ・プッチのスカーフをヘアバンドに。
なんだか『Saturday Night Live』(アメリカのコメディ番組です)のティナ・フェイになってしまったのでした。

夫と私のドレスアップ。
ゲストもそれぞれ‘70年代風に。