2015.5.8

伝統、文化と芸能と〜美しい所作

5週連続のリレーインタビュー(最終回は私の体調不良により一週延びてしまいましたが)無事、西川箕乃助先生にアンカーを務めていただきます!

テーマ「美しい所作〜kimono:mi-mollet:graceful」

お稽古風景を箕乃助先生の奥様に撮っていただきました♡

関;箕乃助先生、よろしくお願いいたします。前回の蘭黄先生よりのバトンで「きものの時の美しい所作」についてお伺いさせていただきます♪大河ドラマなどで女優さんたちに所作指導をされている箕乃助先生ならではのお話を聞かせてくださいませ。

箕;そうだね…蘭黄さんもおっしゃっていたけれど、きものの時に手首からうしろ(肘方向)は絶対に見せたらダメですね。歌舞伎役者でも手首しか塗らない人がいてね、塗ってない部分=人に見せない=裸だから恥ずかしい、って感覚ですね。

関;手を挙げるときとか、本当に気をつけなくちゃ!

箕;それと足袋。これはこはぜ(止める金具)部分が4枚とか5枚とか、その人で好みがあると思うけれど、僕は4枚がいきで洒落ていると思うね。あとね、女優さんでも撮影のときに窮屈だからといって大きめの足袋を履いている方がいらっしゃるけれど、やっぱりぶかぶかに見えることがあって…蘭黄さんの話と一緒だけど、やっぱり小さめのを履いた方が断然美しいですね。

関;小さくて窮屈でも美しさのためなら!(笑)

箕;そうなんだよね、昔の有名な舞踊家の先生で、片足を20分かけて履かれるという方がいましたよ。小さいサイズの足袋をちょっとずつ伸ばして履くということをなさっていらした。最近、ソックス仕様の足袋もありますよね、あれとは正反対ですね。

関;ソックス足袋、ジャージ素材で楽なのですが…やっぱり正統派の足袋を履こうと思います。

箕;最近の若い女性はとてもスタイルが良いけれど、姿勢が悪い方が多いです。きもの姿だとそれが如実にわかっちゃっうので要注意です。背筋を伸ばしても首が前に出てしまうんです。衿元~首筋の線が女性のきもの姿の美しさの重要なポイントなので、ここを意識していただくとかなり違ってくると思いますよ。きものの衿の抜き方、姿勢、そして髪型…和装における日本人の美しさは、流行りではなく、昔から変わらない美しさにあると思います。

関;若いお嬢さんたちの和装姿でたまに見かける、髪のダウンスタイルとか…ちょっと残念だなって思うことがあります。

箕;年齢を重ねた女性には、若いときのような勢いだけの美しさではない、日本人としての美しさ(芯からの美)を身につけていただきたいですね。

今月末の公演の稽古です。長女の佳ちゃん(中学一年生)と親子でお舞台に!

今回のお話はきものに限らず、私たちmi-mollet世代の課題だと思います。むしろ私たちの年齢だからこそできることってたくさんありますよね。箕乃助先生のお話を伺って、ちょっと目が覚めた気持ちです。

昨年の2月の公演で、佳ちゃんがお舞台に出られた時のお写真。箕乃助先生のでれでれパパっぷりも素敵です♡

日本舞踊家の先生方によるリレーインタビュー五回がこれで終了いたしました。きもの雑誌ではあまり知ることのできない、きもののプロフェッショナルの目線(それも男性!)でお話を聞くことができたら…という単純な企画を勝手に連載してしまいました。少しでもみなさまのお役に立てていただけたら嬉しいです。私自身も新たな発見や再確認ができて本当に良かったと思っています。