最近よく日本のWEBサイトで目にするものに「ママ友」という言葉があります。
飲み友達というのは前からあった言葉ですが、この「ママ友」というのは私が日本に住んでいた時にはなかった言葉です。
そして、この「ママ友」で検索をすると、「ママ友めんどくさい」「ママ友が怖い」「ママ友トラブル」などと、良くない結果のみ。

ここで日本に住んでいない私が思うのが、「友達」と「仲間」の違い。
「仲間」は共通の公的な目的を持ったもの同士。例えば、仕事仲間。
「友達」はこれといった目的がなくても、一緒にいられる人。
ですから、「ママ友」ではなく「ママ仲間」のほうが私にとっては正しい日本語。

この「ママ友」という存在は、別に日本に限ったことではありません。
子供が小さい時、プレイデートと呼ばれる保護者同伴の子供たちの遊びは、どの国でも、特に都市部では欠かせないものです。
なかでもプライベートスクールに子供を通わせている場合、学校と家が離れていることが多く、プレイデートは小さな子供の生活の一部です。

長男の聖餐式のとき
長男の幼稚園で私が担当したクリスマスパーティのデコレーション

私のように仕事を持っている母親は、朝、子供を幼稚園に送ることはあっても、お迎えはベビーシッター。なので、自分の子供が誰と仲良しなのかよく知らない。学校の後に公園などで遊ぶときは、ベビーシッターさんのネットワークが主導します。

今、パリの自宅の近くの公園で目にするのは、出身国別にグループを作ったベビーシッターさんにくっついて、小さな子供たちが遊んでいる光景。
例えば、フィリピン人のシッターさんのグループ、アフリカ系シッターさんのグループ、ポーランドなど北欧系(フィードオペルという若い女性たち)のグループ。

シッターさんたちがグループ別におしゃべりしている前で、そのグループに従って子供達が遊んでいるのを見て、「ああ、うちの子供たちもこうだったのか」と思います。
子供を自分で公園に連れて行く母親は、逆に居場所のなさを感じるようです。

 
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