現地時間5月6日にN.Y.のメトロポリタン美術館(通称MET)で開催された、モードの祭典「METガラ」。今年の展覧会のテーマである「眠れる美への追憶」に合わせ、ガラのドレスコードは「The Garden of Time(時の庭)」。これは作家のJ.G.バラードによるSF小説のタイトルで、美もアートも社会的ステイタスも、時間の流れには抗うことができない、というストーリー。
さて、これをセレブたちがどう解釈したのか。まるで咲き誇る花のように美しかった、スターたちのドレス姿を早速拝見してみましょう。
ガラの共同ホストを務めたゼンデイヤは、ジョン・ガリアーノによるメゾン・マルジェラの、森の奥深くを思わせるブルーグリーンのガウンを着用。神秘的なメイクと相まって、絵画のような趣きが。さらにこのあと96年のヴィンテージの、ガリアーノがデザインしたジバンシイの漆黒のドレスで現れ、豊かだった森が朽ち果て無に帰した様子を表現。
「ウエストどうなってるの!?」とびっくりするくらいキュッとしまったコルセットドレスを纏ったのはキム・カーダシアン。こちらもジョン・ガリアーノ作のメゾン マルジェラのもの。シルバーのビスチェ&フラワーモチーフのシースルードレスにシルバーグレーのニットを羽織って。
昨年シングル「Water」の大ヒットにより世界的スターとなった、シンガーのTyla(タイラ)。彼女が着ているのは、なんと砂でできたバルマンのドレス。石膏を纏っているような状態だったようで、レッドカーペットの階段を上がることができず、会場スタッフたちが彼女を抱き上げてお手伝い。手には無慈悲に過ぎる時間を象徴した、砂時計を持って。このあとデザイナーが裾をカットしてミニドレスにチェンジ。
カイリー・ミノーグは、朽ち果てたようなデザインのディーゼルのドレスをセレクト。これは「眠れる美女がそのまま100年眠ったときにドレスに起きること」を表現したもの。5万個のスワロフスキーがあしらわれ、カイリーの内面の美も表しているのだとか。
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