年末年始を実家で過ごす人も多いと思いますが、30代以降の人にとっては、離れて暮らす親の生活のことが、そろそろ気になり始めていることでしょう。実家に戻った時はよいチャンスですから、実家の様子をしっかり確認しておき、万が一親に何かが起こった時にも対処できるよう準備しておくことをお勧めします。

 

実家が持ち家で、かつ築年数が古い場合、年々家の維持が大変になってきます。もっとも危ないのは、電気系統のトラブルです。古い屋内配線が劣化して漏電が発生すると、最悪の場合、火災になります。コンセント部分が劣化してショートし、感電や火傷の被害に遭う危険性も無視できません。

実家に戻ったら、コンセントや家電製品のケーブルなどを確認し、劣化しているようであれば、工事や製品の買い換えなどについて親にアドバイスしてはいかがでしょうか。電気についてある程度、知識があれば別ですが、見えない部分についてはどのような状態か分かりません。何か変わったことはなかったか、親に聞いてみることで、異変の兆候を見つけ出せることもあります。

一戸建ての場合に限定されますが、電気系統の次にトラブルを誘発しやすいのが、庭などにある立木です。高齢になると、庭や木々の手入れがおっくうになり、管理する頻度が下がってしまいます。木の枝が伸びて近所とトラブルになるケースは意外と多く、放置しておくと大変です。

一昔前であれば、良い意味でも悪い意味でも近所付き合いがあり、こうしたトラブルもその中で解決されていましたが、今の時代は状況が異なります。トラブルの元になる要素はできるだけ排除しておいた方がよいでしょう。せっかく育てた立木ですが、場合によっては切ってしまうというのもひとつの方法です。

また庭などの手入れの状況を、定期的にチェックしておくことで、親の体力の衰えについても把握することができます。体力が落ちてくると、庭や風呂など、手間と体力がかかる部分から手入れの頻度が下がってきますから、場合によっては親に先んじて、体力の低下を把握することができるはずです。

 
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