岩の教会に守られた色鮮やかなフレスコ画
ギョレメ屋外博物館

 
 
 
 
 

カッパドキアの中心・ギョレメには、柔らかい岩肌に穴を開けて作られた住居やキリセと呼ばれる岩窟教会が多数残されています。これらは3世紀頃、ローマ帝国の弾圧を受けてこの地に移り住んできたキリスト教徒たちによるもので、内部にはイエスや聖人たちの色鮮やかなフレスコ画が。光に当たらなかったために保存状態もよく、その歴史的価値から1985年には世界遺産に登録されています。これらのフレスコ画が描かれたのは4〜13世紀にかけてですが、細密な人物像からシンプルな十字まで、描かれた時代によって表現はさまざま。絢爛豪華なアヤソフィアとは対極の素朴な美しさが、トルコが歩んできた歴史の壮大さを教えてくれるようです。

 

開館時間:夏期(4~10月)8:00~19:00、冬期(11~3月)8:00~17:00
入場料:75TL  カランルック・キリセ(暗闇教会)は別途15TL
日本語オーディオガイド15TL
ギョレメ屋外博物館HP
※保存の観点から教会内部は撮影禁止。今回は特別に許可を得て撮影しました

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取材・文/山崎恵
協力/トルコ共和国大使館 文化広報参事官室