2000年代のハリウッドの懐かしいビッグトレンドと言えば、ジューシー・クチュールのベロアのジャージ。いわゆるトラックスーツと呼ばれるジャージの上下ですが、それを流行らせたのはパリス・ヒルトン。

最近のパリス。2020年9月、自身のドキュメンタリー番組のお披露目イベントにて。写真:INSTARimages/アフロ 

そのベロア・ジャージが令和の今、再び流行りそうな気配があるのです。しかも、まさかのパリス・ヒルトン本人の力によって!

キム・カーダシアンのアパレルブランド「Skims」から新たに発売されたベロアのトラックスーツの広告に起用されたパリスが、キムと一緒にトラックスーツを纏った写真を、キムがインスタグラムに投稿。


「トラックスーツはうちらのユニフォーム」というコメントと共に投稿されたこのツーショット画像。ふたりの手には、2000年代にキムとパリスがお揃いで持っていたヴィトンのメタリックのモノグラムバッグが。懐かしい〜〜〜! このバッグを持ったふたりがパパラッチされた写真がきっかけで、キムはメディアに注目される存在になったという記憶があります。

あの頃はキムはパリスのクローゼット・オーガナイザーという肩書きでパリスのリアリティ番組「シンプル・ライフ」にチョイ役で出演する引き立て役だったのに、その後レイ・ジェイとのセックステープが流出したことで(一説ではキムを有名にするために母親が仕組んだという噂も)、あっという間に立場は逆転。キムが出演する「カーダシアン家のお騒がせライフ」というリアリティ番組がヒットすると国民的TVスターになり、それが理由でパリスとは絶縁状態に。

 

その後、2018年12月ごろにふたりは仲直りして、今回の投稿と相成ったのであります。その経緯を知っている者ならば、ちょっと感動的なツーショット。しかも小道具にヴィトンのメタリックバッグを持ってくる辺り、自分たちの過去をも笑い飛ばしてネタにしてしまうところに、自己プロデュースの巧さでここまでのし上がってきた彼女たちのタフさを感じるではありませんか。

ツイッターでは、ギャル世代の女の子が「ねえ、ベロアのトラックスーツが流行るの?」とこの画像をツィートしていたので、キムの戦略は狙い通り。ふたりの過去を知らない若者にも、この投稿は刺さっていたようです。

たしかに、この写真を見ていると、流行りすぎて最近はもう誰も着ていなかったはずのベロアのトラックスーツが、今またイケてるんじゃないかという気分になってくるからすごい。

ちなみにこのトラックスーツ、サイズはXXS〜4Xまで揃い、価格は42~128ドル。手がけるアイテムは全て完売させる敏腕ビジネスウーマンのキムだから、このトラックスーツももしかすると、本当に流行ってしまうかも!?


前回記事「【セレブ最新スタイル】この秋の足元はゴツめ編み上げブーツが気分」はこちら>>