パリはいきなり冬が来て、空気が氷の様に冷たくなった。
二週間前の「今日のコーデ」では、生足にヒールのサンダルを合わせていたのが信じられない。重い腰を上げて、週末にクローゼットを完全に冬型に作り替えた私。

「あ~、これこれ!やっぱり可愛いなぁ。随分高かったけれど買って良かった。今年も沢山お世話になります」

久しぶりに再会する革やファーの冬小物達が、完璧な状態で顔を見せてくれる。
少し時間が経つと、息を吹き返したかの様に毛並はふっくらと立ち上がり、レザー部分は艶やかに様子を変える。

自己満足にどっぷりと浸かりながら、冬の支度をする楽しみよ。
嗚呼、幸せ!

モノトーンのアウターが多くなる冬には、バッグと手袋のコーディネートにポイントを持ってくる事が多い。面積の大きいトップスやボトムスには、絶対に使わない色や柄でも、小物でなら嫌味がないし、気軽にチャレンジが出来るのだから。

なーんて、全く目新しいアイデアでもないのですが、まぁ聞いてやって下さい、見てやって下さい!Hirokoさんのお気に入りアイテム達を♡

「このバッグ、グレムリンみたいでしょ!」ショップのお姉さんにこう言われてから、このバッグが生き物の様に思えてしょうがない。表情があるし、触ると温かで、見ていると何となく微笑んでしまう。ARICAという定番シリーズで、デザインを変えて毎シーズン登場しているジャマン・ピュエッシュ(Jamin Puech)のアイコン商品。同系色のカジュアルな手袋を合わせて。
ハラコ素材のレオパードのチェーンバッグに、飛び切りエレガントなグローブを合わせて。ベージュとフューシャピンクのファーが手の甲をはみ出す位の大きさで何ともゴージャス。本体のレザーは極薄の黒に近いダークネイビーで、第二の肌の様にピッタリ吸い付く。見ているだけでも気分がアガる手袋はメゾン・ファーブル(Maison Fabre)
スウェード素材のマルチカラー。職人さんが一つ一つ手縫いでパッチワークされたという(ホントかな?)巾着型バッグは、驚くほど高かった。財布の紐が固いフランス人が買うわけがなく(こっそり)、セール終盤頃に余裕で入手出来たという戦利品。真夏に持っても違和感がないスウェード。同じ素材のこげ茶のグローブは二十年近く経っているイタリアのブランド、ラダ(rada)
手の甲が半分以上見えるセクシーなカッティング。ピンクと水色の補色の組み合わせも、手袋なら刺し色としてチャレンジ出来るでしょ。デニムと合わせて、休日の軽快なコーディネートにしたい。

こんな合わせでこの冬を乗り切ろうと計画中。
冬バージョンの「今日のコーデ」にて、実際の着画を後日掲載予定!
今年の冬はとても寒いとの予報ですが、冬小物を工夫して、思いっきりファッションを楽しもうではないですか。

 

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