スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

またまた遠ざかっていたボーダー。悲しいじゃないの。あんなに愛用していたのに、そして、それこそ二日酔いの日や朝のコーディネートの時間がない朝、頼っていたのに。どうしたって、似合うボーダーが見つけられなかった。この数年。

 

かなり背中が開いたカットソーなどは、ビーチ専用で所有しているけれど、かなり開いているので、さすがに街中では……。上記のような日、私はどうしたら良いのかしら、と思っていたら、見つけました。あ、どうしてボーダーが二日酔いや撮影の朝に効くかと言うと、メリハリのある配色で、顔立ちをはっきり見せてくれて、髪が少し乱れていようが、化粧が薄かろうが、その人の存在感を際立たせてくれるから♡

出会ったのは、ニットブランド、Ble Breのもの。細すぎず太すぎず、の5cmピッチ。細すぎるとほっこりするし、太すぎると、ラガーマンのようになってしまう。この塩梅が重要。しかも、白は白、黒は黒――と、光と影が明確なので、本当にきっぱりと清潔。そしてこの1枚、実はニットなの。カットソーではない! かなり繊細で細い糸をしっかりと編み立てているから、程よく肉があり、身体に付かず離れず、シャープなシルエットを作ってくれる。調べてみたら、イタリアのエミルコットーニ社の糸。これがポイントだよね。やっぱり婦人は、ぴたっとボーダーは一休み。しかも、これ、家で洗えます。お店のスタッフの方が話してくれましたが、いくら洗っても全くヨレないし、型崩れしないそう♡ すごっ!

ユニセックスのモデルで、私はSを着用。このサイズ感なら夫ともシェアできそう。今はさすがにまだ暑いけれど、サラリと乾いた素材感なので、夏の終わりから着られそうです。あ、ジャケットのインナーにするにもちょうど良い、繊細な薄さです。夏のセールになっていました(笑)!

大草 直子

少し長めの丈だから、アウトにして使っても。パンツはカオス、バッグとサンダルはTHE STORE by C’ で。黒、ベージュの濃淡を集めたスタイリング。
くちびるは、ジューシーな赤。マットでぎっしりつく感じは、今の気分とは少し離れているかも。SHISEIDO カラージェルリップバーム105

「好きにフォーカスするのはワガママじゃない!初の人生本「飽きる勇気」発売中。」>>

大草直子の最新刊『飽きる勇気』ができるまで>>

大草直子ディレクターの最新コーデ
▼右にスワイプしてください▼

大草直子ディレクターの最新コーデ>>


前回記事「夏の涼し気デニム。白に近いグレーのバーキン!」はこちら>>