【窓】 拭いても拭いても、筋が残ってキレイになりません

 

窓の汚れは外側と内側では異なります。外側は排気ガスや泥、ホコリの汚れ。これは水洗いでキレイになります。一方、内側はアブラ汚れ。調理中に肉や魚から出た油脂や調理油が空気中に飛んで付着したもの、それに手アカなどです。この汚れを落とすには窓専用の洗剤が必要だと思っていませんか? いえいえ、中性洗剤(食器用洗剤)で十分です。

 

用意するのは、水に濡らして絞ったクロス1枚、乾いたクロス1枚、中性洗剤、そして手指消毒用のアルコール。消毒用アルコールは新型コロナ対策のために常備しているお宅も多いと思います。

まず濡らしたクロスに中性洗剤を1滴垂らします。3、4滴も垂らすとあとで拭き取るのが大変なので1滴でかまいません。このクロスで窓を拭きます。そして消毒用アルコールをシュッシュッと2回ほど噴霧したのち、乾いたクロスで汚れを拭き取ります。これだけでアブラ汚れが落ちてピカピカに。拭いたあとのスジもほとんど残りません。

 

●きよきよさんの掃除術を拝見!

 

①水で濡らして絞ったクロスに中性洗剤を1滴つけます。あとで拭き取るのが大変なので1滴でOK。

 

②①のクロスで窓を拭きます。

 

③その後、消毒用アルコールを2回ほど噴霧したのち、乾いたクロスで汚れを拭き取ります。

 

④汚れが落ちてピカピカに。拭いたあとの筋が残らず、透明な窓に。

【ワンポイント】 アルコールの揮発性で筋消し


揮発性が高く、噴霧すると筋あとを消す効果のあるアルコール。濃度が少ないものは効果が薄いので、無水エタノールか、水が20%入った消毒用エタノールなどがおすすめです。

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私は35年間、お掃除の仕事をしてきましたが、いつもキレイになった現場を見ると晴れ晴れとした気持ちになります。
みなさんにも、「お掃除をすると気持ちいい!」を体感してほしいと思います。そして、たとえ掃除嫌いでも、ここで紹介した方法なら「掃除してみよう」という気持ちになっていただければ、お掃除職人冥利に尽きます。

お掃除職人きよきよ
ハウスクリーニング、ビルの清掃、ショッピングセンターの清掃などさまざまな場所でのお掃除を約34年間経験してきたお掃除のプロ。2016年に、YouTubeチャンネル「お掃除職人きよきよ」を開設。当初は清掃業者に多く視聴されていたが、次第にプロの技を学びたい一般の視聴者が増えていき、人気チャンネルとなる。登録者数は19万人、総再生回数は2400万回を超える(2021年11月現在)。毎週金曜日の夕方に更新される動画は、「落ちにくい汚れがキレイに落ちる!」とプロから一般の方まで幅広く支持されている。

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イラスト/アライヨウコ
構成/金澤英恵