日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日は、「正論」にまつわるモヤモヤです。

 


自信満々に正論を主張する人にモヤモヤします


エピソードをお寄せくださったのは、ご夫婦と小学生の息子さんの三人暮らしのレミさん(42歳・会社員)。

正論を強い調子で押しつけてくる人がいて、話しているとモヤモヤします。具体的にいうと、職場の同僚と夫です。

職場は激務と言ってもいいような環境で、毎日山のような業務をひたすらこなす日々。ちょっとした意思疎通のいき違いやミスで、ピリッとした雰囲気になることもよくあります。

そんなときいつも、「そちらで全体像を組み立ててから指示を出してください」「私の業務はここからここまでなので、責任はそちらにあります」と強い調子で主張する同僚がいます。言っていることは正しいのですが、周囲をげんなりさせています。

夫とは、子どもの教育問題でよく意見が対立します。

きちんと情報収集して安全な道筋を見つけてあげたい私と、「本人の自主性に任せるべき」「本人の実力以上のことをさせる必要はない」と主張する夫。本当はそうあるべきなのかもしれないとは思いますが、ある程度は大人がガイドすべきだと思います。夫はそんな私のことを過保護すぎると笑います。

正論を主張する人はなんだかいつも自信満々で、言い方も暴力的。こちらを下に見ているような気がします。正しくできない私の被害妄想かもしれませんが……。

 


「正しさ」の前提を疑ってみると、モヤモヤの正体が見えてくる


「あの人、正論ばっかり言うよね」という人、いますよね。正論をふりかざされたときにモヤモヤする感情は、ざっくり二つに因数分解できると思います。

①図星のことを言われて恥ずかしい気持ち
②「正しさ」への違和感

①は、とても自然な感情だと思います。「そんなこと分かってるよ」と思いつつ、返す言葉がない恥ずかしさ。ああ! モヤモヤします……。

でもこの場合は、いったんモヤモヤは手放して、「言ってくれてありがとう」と素直に思った方がいいですね。本当は自分でも気づいていたのに、勇気がなかったり、つい面倒くさがったりしていたのかもしれません。こういうことを気づかせてくれる「正論マン」は自分の見張り役としてとても貴重です。

 
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