毎週木曜日に公開されている連載『小柄で平凡なスタイリストの普通の日のおしゃれ』も大人気のスタイリスト佐藤佳菜子さん。今回は、10年来の関係を重ねているエルメスの名作バッグ「ケリーバッグ」との新しい付き合い方のヒントを教えてもらいました。

 

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永遠の定番バッグといい関係を続けるために必要なのは「適度な距離」と「新鮮見え」

バッグ/エルメス 

「エルメスのケリーバッグは、ブラウンカラーはパリで、ホワイトの方は日本で出会い、おそらくもう10年くらいのお付き合いになります。どちらもサイズは32cmで内縫いのもの。そんなに長く一緒にいると、人間関係の如く? マンネリではないのですが、いっときは相棒のように一緒だったり、ある期間はまったく持たなくなったり……。でもその繰り返しを続けながら、“一生もの”で長く付き合えるバッグ、だということは変わりありません。将来、自分が大きく歳を重ねた時に持つ姿を想像しただけでも、やっぱりワクワクさせてくれるバッグ。それが『名品』と言われている理由なのかもしれません。

持ち方についても、自分らしさや、新しさを取り入れることで飽きずにいいお付き合いを続けています。もともとケリーバッグには、細い同系色のショルダーストラップが付属されているのですが、ちょっと綺麗にまとまりすぎる『コンサバ感』を自分なりに変えてみたくて。今夏は、あえて別のバッグの太めのナイロンベルトを付けて見ました。ここしばらく出番がなかった大きなサイズのケリーバッグも、カジュアルに肩がけすることで新鮮な気分を味わっています」
 

エルメスのケリーバッグのホワイト。太めネイビーストラップで「肩がけ」すると…

 

ニット/ザラ パンツ/マカフィ

「ケリーバッグとは古い付き合いなので、持つスタイルに今っぽさや自分らしさを取り入れて新鮮さをあえて自分で作って、マンネリを打破し、愛情を深めています。大きな存在感を放つ真っ白なバッグには、ナイロンのちょっと太めなネイビーストラップで爽やかに。コーディネートにもボーダーのショート丈のニットTシャツで、今っぽさのバランスを適度に取り入れています。色使いもシンプルにまとめているのもポイントですね。
ちなみに私はケリーバッグも生活に取り入れてガシガシ使うタイプです。先日は仕事で使う流木も入れて歩いていたら、みんなに驚かれました(笑)」
 

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スタイリスト佐藤佳菜子さん。エルメスのケリーバッグの25cm
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