片づけを行う時に“ときめくかどうか”の基準で残すモノを決める「こんまり®︎メソッド」を編み出し、片づけによって人生が変わることを伝え続けているこんまりこと近藤麻理恵さん。こんまり®︎流片づけのコツを伝授するWEBマガジン「片づけの学校」では、人生を上向きにする片づけ方法があらゆる角度から紹介されています。本連載【こんまり®流・片づけ術】ではその内容を抜粋してお届けしています。今回は“片づけ以前の話”をご紹介します。

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目次
・ストックはその収納にもお金がかかっている!

・購入後はすぐパッケージから出して収納へ

・商品の包装シールを外して居心地の良い家に

 


ストックはその収納にもお金がかかっている!

写真:Shutterstock

これまで片づけや収納についていろいろとご紹介してきましたが、今回はそもそも片づけをする前に「買ったまま」と「ストック」を減らしてみませんか? というお話です。

相次ぐ値上げラッシュを受け、最近まとめ買いをしたという方も多いと思います。確かに値上げは家計に響くので、安いうちに安い店で買う、はアリです。でもちょっと待って。すぐに消費するような食料品ならともかく、化粧品やストッキング、靴下などを少し多めにストックしている方、いませんか?

食料品や日用品に比べてそれらは大量購入してもすぐには使い切れず、使うまでに好みや流行りが変わってしまうことも。そして何より、買ったこと自体を忘れてしまい、何年も経って発見! ということにもなりかねません。

また、ストックに使っている収納スペースには、お金(家賃)がかかっています。スペースを持て余しているようなお宅に住んでいれば別ですが、この「家賃」と「まとめ買いによってお得になった分」の金額を比べたら、多少の値上げには目をつぶり、必要な時に買った方がお得、ということもあるかもしれません。

今はネットでいつでもモノが届く時代。ストックは絶対ダメ!ではなく、必要以上のストックは持たないようにして、「せめてモノを買ったらすぐにパッケージから出して収納すること」をこんまりさんは推奨しています。
 

購入後はすぐパッケージから出して収納へ


こんまりさんがこれまで片づけをお手伝いした方の中には、パッケージに入ったままのストッキングを、なんと82足も持っていた方がいらっしゃいました。その方に限らず、片づけの現場では、買いだめしてパッケージに入ったままの衣類がたくさん出てくることがよくあるのだとか。その方たちに共通しているのが、「ストックのしすぎ」だとこんまりさんは言います。

パッケージのままストックしていると、自分のモノという所有感が生まれないのか、買ったこと自体を忘れてしまうのか、ストックを消費していないのにさらに買い足してしまうケースが本当に多いのだそう。

そこで何かモノを買ったら、すぐにパッケージから取り出して、他のモノと一緒に収納してみてください。もちろんタグもその場で外し、すぐにでも使える状態にしておきます。するとそれらは過剰なストックとして眠ることなく、きちんと活用することができます。

こんまりさんいわく、タグをつけたままの状態は「モノがそのおうちの子になりきれていない状態」だとか。そうならないためにも、買う時から自分の家に迎え入れる覚悟を持って選ぶことが必要なのかもしれません。

 
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