「関係の変化」を許せない兄弟(姉妹)も


兄弟(姉妹)の仲が良すぎると、「誰かが結婚したとき」に関係が悪くなることもあります。それまでは“子供の頃からの家族”のことを一番大切にしてくれていたのに、もっと大切な人ができてしまうことで、ヤキモチをやいてしまうのです。

子離れできない親がいるように、「兄・弟・姉・妹離れ」できない人もいるもの。たとえば、これまでは誕生日、クリスマス、年末年始などのイベントを“生まれ育った家族”と過ごしていたのだとしても、結婚したら、“自分が作った新しい家族”が優先になるのは仕方のないこと。でも、それまで仲が良かった故に、“2番目扱いになること”が許せない兄弟(姉妹)もいるのです。
場合によっては、「大事な家族を奪われた」という気分になり、そのパートナーの悪口を言ったり、意地悪をしたりしてしまうこともあります。

嫁姑問題はもちろんのこと、兄弟(姉妹)問題でも、「自分のパートナーを一番に守れるかどうか」が、夫婦関係が良好でいるためのポイントになります。
逆に、パートナーに「私(僕)の家のルールに従ってほしい」なんて言ってしまっては、夫婦仲が悪くなることが多いです。親兄弟との距離を空けてでも、パートナーを守ったほうがいいでしょう。

 

“見守る愛”を抱くことが大切


兄弟(姉妹)が家庭を持ったら、「自分たち以上に大切なものができたのだ」と理解し、見守ることが大切。
逆に、それでも兄弟(姉妹)に「“生まれ育った家族”を一番大切にすること」を強要したら、相手の夫婦間の仲が悪くなり、離婚なんてことにもなり兼ねません。
そんなことになってしまったら、修復できないほど兄弟(姉妹)関係が悪化してしまう可能性は大です。

本当の愛は、「相手が幸せなら、自分も幸せ」だと思えるようになること。兄弟(姉妹)に“自分にとっての都合の良さ”を押し付けるのは、愛情ではなく「自己愛に過ぎない」ことを、理解したほうがいいでしょう。

では、兄弟(姉妹)が大人になってもいい関係を築き続けるためには、どうしたらいいのでしょうか。