寝たきりになる原因で2番目に多いと言われている脳卒中。冬場は特にその脳卒中が発症しやすい季節と言われていますが、今回の相談者・幸恵さんは、父親が脳梗塞(脳卒中の一種)で寝たきりになり、次に訪れる困難「床ずれ」に悩まされているようです。話を聞いてみましょう。

 


脳梗塞がきっかけで床ずれに……


2年前、ひとり暮らしをしていた父が脳梗塞で倒れ、それを機に私たち家族と同居するようになりました。父は85歳で要介護4。脳梗塞の後遺症で麻痺が残り、自由に動けなくなってしまったのです。ベッドに横たわる時間も増えてきたので、医師からは「寝たきりになると床ずれができやすいので注意して」と言われていました。

そのアドバイスを忘れていたわけではありませんが、ある日父のお尻の坐骨に赤みや水ぶくれが見られるようになりました。軟膏を塗って様子を見ていましたが、徐々に赤みが黒っぽくなり、あざのように消えなくなってしまったのです。

すぐに医師に相談したところ、車いすから圧迫を受けたことが原因で床ずれが起きているとのこと。私は良かれと思って日中は長時間車いすに座らせていたので、自分の判断ミスが原因で……とやるせない気持ちになりました。

床ずれは、最悪の状態になると患部が腐り、敗血症という死に至る病気にもつながるとのこと。どうすれば良かったのか、また、これからどうすべきなのか教えていただけますか?

 
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