日本各地で相次いでいる連続強盗事件。留守中に限らない在宅中の空き巣や、居合わせた住人が襲われる押し込み強盗の手口に、筆者も衝撃を受けたひとりです。これまで「うちには金目のものはないしなぁ」とやや呑気に考えましたが、平和ボケしている場合ではなさそう。春から新生活でひとり暮らしをしようとしている方、さらに高齢者のひとり暮らしの方は特に、安心して生活を送るためにも「防犯対策」には力を入れたいところです。

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そこでご紹介したいのが、ひとり暮らしのノウハウを網羅的に教えてくれる、華井 由利奈さんの著書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』。ひとり暮らしの先輩たちのアドバイスと共に、住まいや食、お金、人間関係のアドバイスをはじめ、ちょっとした心がけでできる防犯対策まで指南してくれる本書は、新生活を始める人へのプレゼントにぴったり。今回は特別に「ひとり暮らしの防犯」のポイントについて、本書からご紹介します!

 

住宅への侵入は年間で7万件超。
2階以上でも窓は閉めよう

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空き巣・強盗・強姦などを目的とする住宅への侵入は、年間で7万件以上起きています。1日あたり約200件です。共同住宅への侵入手段で一番多かったのは無施錠。半数以上を占めていました。

2階以上の部屋に住んでいる場合でも、お風呂に入るときには、部屋の窓のカギを閉めること。コンビニに行くときやごみ出しなどでもかならず閉めましょう。

<狙われやすい家>
■ 駅から半径500m以内
■ 4階建て以下の小規模住宅
■ 管理人がいない
■ 比較的新しい
■ 1、2階に住んでいる
※ 侵入犯の被害にあった共同住宅には、いくつかの共通点が見られた。ひとつでも当てはまる場合は、特に注意すること。当てはまらなくても注意は必要!

男性でも「無施錠」は厳禁です。ひとり暮らしの先輩のなかには、「何もないだろうと思って無施錠で寝たら、女の人が俺の寝顔を見つめていた……」という怖い経験をした男性もいました。

また、住宅侵入盗の3割近くが、在宅中にもかかわらず家に入り込んでいます。住人と鉢合わせてしまった泥棒がパニックに陥り、凶器を使う可能性もあります。

もし在宅中に侵入されたら、決して自分で解決しようはせず、できるだけ早く外に出て警察(110番)に通報しましょう。在宅中でもスマホを持ち歩く習慣をつけておくと安心です。
 

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【写真】無施錠住宅への侵入から起きた、殺人事件の例
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