こんにちは、ブランディングディレクター行方ひさこです。

 

みなさま、GWはいかがお過ごしでしょうか。今年は、やっと行きたかった場所へとお出掛けされている方も多いのではないかと思います。

という私は、できるだけ「人が遊んでいるときに仕事をし、人が仕事をしている時に休む」と決めています。常に平日と土日祝日の境目もあまりないですし、仕事とプライベートの境界線も曖昧ではあるんですけどね。

今年のGWは、「唐津やきもん祭り」で、陶芸家の矢野直人さんと対談をさせていただくために唐津に滞在します。

 

矢野さんは、土や釉薬の材料の採取、陶土や釉薬作りまでご自身の手で行い、黒唐津、朝鮮唐津、斑唐津、絵唐津、粉引、李朝など古唐津の流れにあるものを日常のうつわを中心に制作しています。古唐津を手本とし、『唐津とは何か』を問い、探求し続けている、若手の中でも注目されている作家さんです。

「唐津焼に痺れている!」という矢野さんの唐津焼への愛と情熱を十分に引き出せるリアルなお話ができたらいいなと思っています。

 

海と山の恩恵を十二分に受けている美しい唐津。そんな唐津で生まれた唐津焼は、粘土を原料とする陶器で、素朴ながらも味わい深い美しさが特徴的です。もともとは茶陶として発展し、「一楽二萩三唐津」と称されるほど愛されました。生活道具としてもよく使われ、実際に料理を盛ったり花を生けたりと、日常に当たり前に溶け込んでいるものだったと思われます。

今年で11回目を迎える「唐津 やきもん祭り」、テーマは「作り手8分、使い手2分」。起源ははっきりとは分かりませんし、調べてみるといくつかの解釈がありますが、古くから言われている言葉です。

 

作家が未完成なまま世に出すという意味ではなく、使われてはじめてその良さが出る。使い込んでいく内に味が出て魅力を増すという意味合いが込められているようです。まさに、用の美ですね。

作ったものは完璧ではない、使って初めて作品が完成する、だから毎日のように使って生活になくてはならないものにして欲しい、という作家の謙虚な気持ちと願いが込められていたんじゃないかと思います。

大好きな唐津焼の魅力を十二分にお伝えできるよう張り切って参りますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただけたら嬉しいです。もちろん、わざわざ足を運んでくださる方も大歓迎、大感激です!

今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
 

「唐津やきもん祭り」
4月29日(土・祝)― 5月5日(金・祝)

唐津市中心市街地を会場にテーマ展、町中展示販売、料理店とのコラボ企画などが開催され、唐津焼陶芸家の個性あふれる作品にさまざまな場所で出会えます。

◎唐津焼トークイベント
5月3日(水)15時から
登壇者:矢野直人(陶芸家)×行方ひさこ(ブランディングディレクター)
会場;唐津市民交流プラザotteホール
入場料:無料
問い合わせ:090-7942-2660(担当:川島)

唐津観光協会内唐津やきもん祭り実行委員会
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町2935-1
問い合わせ:0955-74-3355


写真・文/行方ひさこ

 


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