5月も後半になり、2023年が半分過ぎ去ろうとしています。

 

今月は6日間唐津に滞在し、「やきもん祭り」でトークセッションをさせてもらったり、会いたかった作家さんを訪ねたり、撮影取材をしたりと濃い日々を送りました。その後も北海道の友人を訪ねたり、今週末は熊本鹿児島へとまずますの多動ぶり。

そんな中、「相手への適切な伝え方」ということをすごく考えさせられることが起こりました。クライアントとクライアントにご紹介させてていただいた方の間でちょっとした衝突が起こったのです。胸騒ぎがして深夜にメールを開いたら、そこには今まで見たことがない目を疑うようなメールのやり取りがありました。

どちらが悪いかはとりあえず置いておいて、感性豊かに生きるということと、感情を露わにぶつけることは別物。相手が悪いとしても、故意に傷付ける言葉を投げつけるのは、鬱憤をはらしたいという自分の満足だけ。故意に他人を傷つけていい権利なんて、誰にもないと思うのです。

とはいえ、我慢をするのは体に悪い。溢れてくる感情を抑え込んでいたら、人としてバランスが取れなくなってしまうかもしれません。どんなに言いずらくても言いたいことをきちんと伝えながら、感情をダダ漏れにしなくてもよい上手で賢い伝え方はないものなのか。これはテクニックなのか、自分の感情の操作方法なのか。

テクニックは学ぶとして、感情は今すぐにでも整えようとすることはできます。

ジェットコースターのように感情の揺らぎがある人だったら、低空飛行時にはきちんとした対応は取りづらいかもしれません。ストレスなく穏やかにコントロールすることができたらベストですが、自分をコントロールするのって難しい時期もありますよね。

数十年前は、底なし沼にハマったかのように落ち込んだり、揺らぎまくった時期もあります。ベッドから出られないくらいに凹んだり、とにかく負けたくなくて人に激しく当たってしまったこともあります。気が強いなんてレベルじゃなかったと思います。関係者の皆様、本当にごめんなさい。

私は、ネガティブな要素とは、自分を守ってくれるリスクマネージメントのようなものだから、悪いものでもないと考えています。自分の周りのいろんなネガティブな万象や感情をきちんと理解して、それに振り回されないよう、先に自分の心を整えておけたら、外部の何かに振り回されなくなりますよね。

それには、未来のことではなく今この瞬間に感謝してありがたく過ごすことなんだ、こう考えるようになってから、他人に心ない言葉を投げかけられたり、嫌なことがあっても怒りの感情は湧いてこなくなりました。今は、人生ほとんど上機嫌です(笑)。

 

最後に、行方調べではありますが陶芸家は猫好きが多い! この度お邪魔させていただいた水谷智美さんのお家にも黒い美しい子がいらっしゃいました。

動物を見ると「かわいいね、恐がらないでね、怪しくないよ。もっとお近づきになりたいよ。どうしたら心地が良いかな?」的な内容を心で唱えながら、目を合わせてにじり寄っていくという奇行に出ます。

最近では、偶然なのでしょうが心が通じることが多いようで、短時間で仲良くなれる機会が増えて幸せです。一体化していてわかりづらいのですが、水谷さんの愛猫も抱っこすることができました。

 

にゃんこだけでなく、ワンちゃんもこの通り!(作家は猫好きって話はどこへ?)とにかく、相手の気持ちを分かりたい通じたいと思う気持ちを、人間に対しても動物に対しても大切にしています。

今年になってから老眼が進みまくっていて、フィルターなしで印象派に変換してくれるようになってきました。うっかりこんな写真が撮れていたりすることもあるんですけどね。

 

今回も最後までお読みいただいて、ありがとうございました。


写真・文/行方ひさこ

 


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