LESSON 1 
血色と光(ハイライト)だけで作る立体顔


「今回のメイクはシェーディングとかはほぼ使わず、抜けや血色感で立体感を出していきます」とイガリさん。
そのために手にしたのがクリームタイプのチークとハイライト。
「目鼻立ちがハッキリしたタイプに比べて、フラットな顔立ちの人は、パーツによる影ができにくい。そのぶん、薄い色や淡い色でメイクが成立しやすいんです」
このロジックは、前回の記事のアイメイクと同じですね。

左から:アリィー クロノビューティ カラーオンUV チーク 02 SPF50+・PA++++ ¥2079(編集部調べ)/カネボウ化粧品 、ジルスチュアートのハイライト(イガリさん私物)

 メリハリ=シェーディングで影、ハイライトで光というのが王道のメイクセオリーですが、凸部が少ない顔立ちで余計な影がないのだから、わざわざシェーディングで凹み(影)を作る必要はなし! 代わりにハイライトや血色感で出っぱりや、ふっくら感を足していくというイメージです。

 
チークは頬に広めになじませ、顔の内側にハイライトを重ねる。イガリさん曰く「鼻周りの立体感が少ないから、それを出すために内側に膨らみが欲しい」とのこと! 横顔をみるとたしかに頬周りの凹凸感は少ないように感じます。

石川さんご本人の肌の透明感や顔立ちを引き立てるようにメイクする発想は、「メリハリがない」という理由でメイクがわからなくなってしまうシンプル顔さんには、ぜひ試してみていただきたいテクニックです。