ダイアナ元妃のサファイア×ダイヤモンドを着用

1996年12月9日、NYのメトロポリタン美術館でのガラ・ディナーに出席。 ドレス/ジョン・ガリアーノ 写真:ロイター/アフロ

全体のスタイルが似ていただけでなく、実はジュエリーもダイアナ元妃のものをお着けになっていたキャサリン妃。

アップルグリーンのお洋服&お帽子に合わされていた、サファイア とダイヤモンドのドロップ型のイヤリングは、生前ダイアナ元妃が愛用されていた物でした。

婚約指輪同様に、ダイアナ元妃も皇太子もサファイアがお好きで、定番のカラージュエリーですが、今回キャサリン妃がこのイヤリングを合わされたことで、全体のカラーコーデもダイアナ元妃と全く同じになりました。

どう考えても、キャサリン妃やスタッフが、ダイアナ元妃のスタイルを意識されたことは言うまでもないでしょう。

 

正装スタイル②  ドット・ワンピースとモノクロ・ファッション

2023年6月19日、ウィンザー城にてガーター・セレモニーに出席。 ワンピース/アレッサンドラ・リッチ 帽子/フィリップ・トレーシー クラッチ/ストラスベリー 靴/ジェニファー・チャマンディ 写真:Backgrid UK/アフロ

6月19日、王室の伝統行事であるガーター勲章の式典に出席されたキャサリン妃ファッションがこちらです。白×黒のピンドットをベースにハイネック、パフスリーブの長袖、ウエストに切り替えがあるミディ丈のクラシックなドレスは、この日デビューしたアレッサンドラ・リッチのもの。

もはや鉄板ブランドとも言えるほどにワードローブに増えていますが、それもそのはず。柄・デザイン・シルエット、どれを取ってもロイヤルらしい上に、今後年齢を重ねても着続けられるワンピースですね。

お帽子も色を合わせた白と黒で、フェザーなど装飾が大きめ、かつ高さのあるものを合わせて、カラーが控えめな分デザインで華やかさを出されています。クラッチも生成り、また初お目見えした靴も、生成り×黒のバイカラーと、全体で見るカラーバランスが完璧です。

モノトーンでここまでエレガントに着こなせるのは、上級という他ないコーディネートです。
勿論、小物使いによってイメージも大きく変えられますが、今回はまず……またもダイアナ元妃のスタイルからインスパイアされたのかもしれません。
 

実は、35年前のダイアナ元妃ファッションと激似!

1988年6月、ロイヤルアスコットにて。ドレス/ヴィクター・エデルスタイン 帽子/フィリップ・サマーヴィル 写真/Camera Press/アフロ

こちらが1988年、ロイヤルアスコット に出席された時のダイアナ元妃です。白地に黒のドットにはじまり、ワンピースのデザインまでよく似ていますね。

全身で揃えてコーディネートをするのがお得意だったダイアナ元妃らしく、お帽子もドットであわせ、靴も白黒のバイカラー。クラッチは無地というところも加えて、お帽子のディテール以外はほぼ同じに見えるほど、キャサリン妃とダイアナ元妃のファッションが似ています。

考えてみれば、この時ダイアナ元妃は、まだ27歳直前の若さなんですよね。キャサリン妃がお若いのか、はたまた、時代もしくはご苦労の末の大人っぽさなのか……。なぜか40代のキャサリン妃と同じくらいに見えたり?

何にせよ、80年代後半のダイアナ元妃スタイルが、キャサリン妃によって再びモダンに受け継がれていることは間違いありません。