「子どもを産まない人生」を夫も理解してくれていると思っていたけれど。「選択的子なし」タイムリミットで揺れ動く38歳の女心

一般的に「一ヵ月以上、性交渉がないとセックスレス」とされていますが、付き合い始めの頃から数ヵ月間、性交渉がない時期があるのが普通だったので、気にならないそう。しかし、妊娠や出産のタイムリミットを考えると、このままで良いのかと悩み始めているといいます。

地方の国立大学を卒業した静江さんは、就職で上京しました。大学は地元の近県で進学しましたが、“このまま、一生東京で暮らすことがないのはもったいない”と思い、一念発起。東京に本社を置くIT企業に絞って行い、見事に内定を手にしました。

「地元では正社員でも女性は収入が多くないのもあって、県外で就職する人も多いんです。それなら……と思って、採用人数が多かったIT系の企業を狙いました。その後転職し、今はスマホ向けアプリの開発やインターネット向けのサービスを展開している企業で、ディレクターとして勤務しています。女性社員も半数位と多く、プロジェクトチームのリーダーとして活躍している人もいます。私も新規事業を手掛け、仕事にやりがいを感じています」

　最初に就職した会社では、企業のウェブサイトを手掛けていた静江さん。その時、同じプロジェクトのチームで働いていたのが健司さん（40歳・仮名）でした。

「夫と出会ったのは10年以上前。当時はお互い別々に付き合っている人がいたんですが、職場の仲間と飲みに行く時に一緒になることも多く、友人のような関係でした。その後、私が転職をするタイミングで、付き合うようになりました」

「子どもは欲しいのか、いらないのか」確認せずに結婚してしまい……

静江さんは、住んでいたマンションの更新をきっかけに、健司さんと一緒に暮らし始めます。

「ちょうど猫が飼いたいと思っていたら、単身ではなくファミリー向けのマンションならペット可だったんです。二人でマンションを借りる時に、同棲だと契約が面倒だったので入籍しました。お互い、子どもや将来のことなどきちんと話さないで結婚してしまったのは、少し後悔しています」