「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越え続ける漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く連載です。今月は本連載ファッション企画でおなじみのスタイリスト室井由美子さんをゲストにお迎えし、なめ子さんの「デニム苦手意識」を払拭します。初回は運命の1本を探すべく、室井さんオススメの最旬デニムをなめ子さんが穿き比べ! ファッション誌とは一線を画す、忖度なしのなめ子節でレビューします。

 

骨格ストレートで低身長でも穿きこなせるデニムを見つけたい


個人的にデニムを穿くとモッサリした感じになってしまい、何年も遠ざかっていました。今回、デニムへの苦手意識を軽減させてくれるかもしれない、代官山のHAUNTというセレクトショップを訪問。スタイリストさんやモデルさん、代官山周辺の富裕層が集うというショップ。私一人だと緊張してとても行けないおしゃれ店舗ですが、スタイリストの室井由美子さんはじめ、撮影スタッフの皆様とご一緒なので無事入店できました。

今回はHAUNTさんで、デニム6本穿き比べという企画に挑戦させていただきます。早着替えの要素もあり、老体に鞭打つ感じですが、骨格ストレートで低身長でも穿きこなせるデニムを見つけたいです

 

室井由美子さん
mi-molletでもおなじみの人気スタイリスト。1977年生まれ、身長155㎝。シンプルで、ほんのりモードが漂うリュクスなアイテム選びとスタイリングに定評がある。
インスタグラム @yumikomuroi
YouTube:「ムロリンchannel」


まず、「RED CARD TOKYO」というブランドから、室井さんに「Jazz」「MM66」「Katy」の3本をセレクトいただきました。HAUNTを運営している会社、ゲストリストPRの武田泰輔さんによると、メイドインジャパンの素材を使っていて、縫製も加工も日本で行なっているこだわりのブランド。巷でインポートのデニムが4万円位する中、トップクオリティでも2万円台、という価格帯も魅力です。エドウィンやリーバイスにいた方がブランドプロデューサーなので、良い素材を仕入れるコネクションもあるとか。着古したようなテイストながら、実は最先端の素材を使っているというギャップのおもしろさもあります。オーセンティックで正統派デニムのデザイン。名前のつけ方にもセンスを感じます。

 

デニムの棚に近付かなかったので、こんな素敵なブランドが存在していることも、インポートデニムがそんなにお高いことも知りませんでした。