白髪の“ちょい染め”ができる「毛染めの窓口」。街のヘアカラー専門店のカラーリング、試してどうだった？

40代から気になる肌・体・髪悩みにまるっと応える体験企画。技術の進化とともに今は安く・早く・きれいになれるサービスが街に溢れているんですよね。髪のカラーリング専門店についても「本当にいいのかどうかわからない」とまだ試せていない人、「安かろう、早かろうって技術もそれまでなんじゃない？」と半信半疑の人のために、美容ライターが体験取材。街のヘアカラー専門店、星いくつ？

ヘアサロン並みのクオリティとホームケアレベルのコスパの良さ！
 

「白髪は染めたいけどヘアサロンで毎回染めるにはコスパが高いし、かといってホームカラーは上手く染められる自信がない」と言う声に応えたヘアカラー専門サービス「毛染めの窓口」。

同じヘアサロンに通っていた友人の話がことの発端。「昔は、１〜２ヵ月に一度はヘアサロンに通ってカット、カラー、トリートメントまでフルコースで髪のメンテをしていたけれど、今、その気力もなくなってきた……」と。だからといって、カットやカラーリングをしないわけにもいかないミドル世代。「そんな時に、タイパ・コスパの良いサービスを見つけたの」と言うんです。話を聞いてみたら「カラーリングだけをする専門店」を教えてくれました。

そういえば、駅前などによくあるカットだけの専門店。当初は理髪店の現代版という程度にしか思っていなかったけど、あれよあれよといううちに市民権を得ましたよね。自宅から最寄り駅のカット専門店は今じゃ老若男女が通っています。その毛染め版、ということになるでしょうか。確かに、気になる。そこで「毛染めの窓口」を運営する株式会社ソフトブレイン代表・田代裕也社長にお話を聞いてみました。
 

Q：「毛染めの窓口」はどのようなサービスなのでしょうか？ 

「毛染めの窓口」は、お客様からの声を形にしたヘアカラー専門店のネットワークサービスになります。ヘアサロンでお客様とお話ししていると「ヘアカラーはしたいけど、通うのがね……」という声をよく聞いていたんです。特に白髪染めとなると２〜３週間程度で目立ってくるため、定期的に通うことになりますよね。でも、行ったら時間もかかるし、毛染めやヘアカラー代も決して安いわけではないため、きれいになることに前向きになれないというか。そのモヤっとしたジレンマを何とか解決したかったんです。

そこで、白髪染めの「費用負担」と「白髪を染める欲求」の2つのジレンマを手軽に解決できるビジネスモデルを作ろうということになりました。

●毛染めの窓口の詳しいことはコチラ＞＞
 

Q：ヘアカラー専門店をスタートした時期はいつですか？

実はこのサービスを立ち上げたのは2008年、日本初のヘアカラー専門店「クイックカラーQ」を実験店舗として展開したのが始まりなんです。時代の変化やお客様のニーズに合わせ、ヘアカラー専門店用のヘアカラー薬剤と独自の調合システム・予約システム「毛染めの窓口」などを含むライセンスパッケージを構築しました。券売機・オートシャンプー・セルフブロー・ヘアカラー メニューのみでの店舗内容は弊社独自で考案した運営方法なんですよ。現時点での加盟店は全国265店舗まで広がっています。

――2008年とはかなり早かったですね。初年度の認知度・売上はいかがでしたか？

当初は総合スーパーへの出店だったので「お客様は来るはずだ！」と集客の心配はしていませんでした（笑）。だからチラシの配布や新聞折込みなどの販促活動をほとんどせずにオープンしました。2008年3月のオープン月には1日10人台のスタートでしたが、徐々に口コミで増えていき、この年の12月には1000人を超えていました。

Q：コロナ禍でさらに利用者が増えたと伺いました。

そうなんです。2022年の利用者数は約222.4万人、2020年の利用者数と比べると、約57.6万人増えたことがわかりました。

――その要因は何だと思われますか？

誰でも気軽に予約できるように、予約方法を簡単にしたことです。「毛染の窓口」のHPのから店舗を選び、空いている時間をポチッとするだけ。これから行きたいという方でも空いていれば予約可能なんです。店頭では「オーダーシート」にて好みの色・髪や頭皮の状況・その他ご要望を事前にオーダーできる予約システムを採用しています。また、店舗では券売機・オートシャンプー・セルフブローなどお客様にご協力いただくことで、サービスを簡略化しました。過剰な会話をなくし、美容室特有のアウェイ感をなくすことで、誰でも気軽に利用していただけるようにしました。

ヘアカラーは約40分程度で完了します。完全予約制なので密にならず、プロの施術でありながら簡単に低予算で安く済ませられる、今の時代にマッチしたという点も追い風になったと思います。
 

Q：サービスの特長でもある、カラー剤について教えてください。

「毛染めの窓口」ネットワークの店舗では、数万通りのヘアカラーレシピの独自の調合システムを開発しています。「どこで・どのスタッフに・どのブランド」でも同じ色でのカラーリングが可能になりました。現在は白髪染め42色・おしゃれ染め53色の中からお好きな色を選ぶことができます。

また製造する際の特徴として、ノンシリコン・低刺激・低刺激臭が特徴となります。多くのお客様にご満足いただけるよう、この3つは特にこだわりました。お客様からは「臭いがしない・ピリピリしない・仕上がりの髪の柔らかさや手触りが違う」などの声をいただいております。

肝心な料金設定はカラーの部分染め（根元）が2480円〜。確かにこの料金は魅力的。

ものすごく考えられたミニマムなサービスの期待は膨らむばかり。いざ体験へ。