お饅頭やケーキもペロッ!99歳の食への探求が止まらない


おじいちゃんは料理にだいぶやりがいを感じているようです。一緒に食事をしていると、たまに「これ俺がつくったんだ!」と言ってきます。こう言ってくるのは、確実に自信があるメニュー。確かに、おじいちゃんが自慢する料理は僕が食べても美味しく感じます! 

おじいちゃんがよくつくるのは、ピーマンと茄子の炒め物。同じ味に飽きたのか、先日はかまぼこを投入していました。具材を足したり、調味料を加えたり……創作料理をするのが楽しいようです。僕がつくった料理を気に入ってくれて、再現しようとして大失敗したこともあります(笑)。オリジナル味噌汁をつくることからも分かるように、食に関してはけっこう探求心があるみたいです。

おじいちゃんがすごいのは、出された食事をちゃんと食べること! 僕がつくったものに対して平気で「まずい」とか「味が薄い」とか言いますが、味を理由に「食べたくない」と言ったことはありません。今でも、お茶碗1杯分はご飯を食べることができています。

 

ただ、おじいちゃんに「好きな食べ物は?」と聞いても明確な答えは返ってきません。分かっているのは、硬い食べ物が苦手なこと。アワビなどの高級食材でも「まずい!」と言います。

逆におじいちゃんが「好き」と言うのは甘いもの! どんなにお腹いっぱいでもスイーツは別腹なのか、お饅頭やケーキがあるとうれしそうな顔をしてペロッと食べてしまいます。

 

以前は、なんとヨーグルトに付属されていた砂糖もそのまま食べていました。ある日僕がヨーグルトを食べようとしたところ、付属の砂糖が見当たらない! 知らぬ間に、おじいちゃんに食べられてしまっていたのです……。現在は砂糖付きのヨーグルトが販売終了しているためそんなことありませんが、以前はおじいちゃんに砂糖を食べられてしまうのが日常茶飯事でした。

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おじいちゃんと芦名さん、そして家族の風景
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