「美容液ファンデ」とは、美容液成分がたっぷり入ったファンデーションのこと。もともと「美容液成分で日中の肌をケアできて、肌そのものまで美しくできるもの」という認識はあったのですが、今季の美容液ファンデは、スキンケア力はもちろんのこと、使い心地も仕上がりも想像以上によくて感動したので、そのよさをお伝えできればと思います。 

【SHISEIDO】
美肌菌に着目し、美容液レベルのケアができる

最初にご紹介するのは、潤い保護成分・ナイアシンアミドや、お米を発酵して作る保湿成分・ケフィア発酵エキスGLを配合し、肌の上の美肌菌が元気になる環境作りをサポートするSHISEIDOのリキッドファンデ。メイクアイテムなのに、乾燥による小ジワまで防いでくれます。

メイクアップ成分をマイクロカプセル化して、スキンケアエッセンスに閉じ込めるという驚きの設計で、最初にスキンケア成分だけが肌に届き、その後にカプセルが弾けて、肌の上に均一でツヤやかなメイクの薄膜を作ります。それぞれの肌への到着時間をずらすことで、スキンケア効果とメイクアップ効果を最大限に引き出しているんですね。

後ほど詳しくご説明しますが、顔に塗ってみると、つややかで生命感溢れる、明るくなめらかな肌に! リキッドが軽やかでみずみずしい分、少し緩めのテクスチャーでヨレが心配でしたが、肌に塗った瞬間にピタッと密着してくれるから、ヨレにくいとも感じました。

 

【M・A・C】
極微細パールでワンランク上のツヤ肌を演出

スタジオ ラディアンス セラム ファンデーション 全16色  30mL ¥7260/M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)

続いてご紹介するのは、「M・A・C史上最高の潤いリキッドファンデーション」と銘打ったこちらのファンデ。80%美容液ベースでできていて、33種類のスキンケア成分を配合。肌に潤いと透明感をもたらし、まるで素肌から発光するような透明感のあるツヤ肌へと導いてくれます。さらに、極微細パールが入っているため、光をよりキャッチして品のあるツヤ肌感を演出。

M・A・Cは2023年のメイクトレンドのひとつに「バックライティング」を挙げていますが、このファンデを使えば、ステージ後方から光を当てたような輝く肌になれるんです!

なのに、汗・湿気・マスクの擦れなどにも強く、メイクがくずれにくいんですよ。

それぞれ顔に塗布してみた感想は?


どちらも肌に塗ってみると、スキンケアを終えた直後のような濡れツヤ感がずっと続きます。

お分かりいただけるでしょうか。こちら、写真向かって右がSHISEIDO、左がM・A・Cを使用した状態。どちらもファンデを塗ったというよりは、「化粧水と乳液まで塗り終えて、少し時間が経ってベタつきがおさまりました」みたいに、全体的にしっとりと潤った肌になります。

 

どちらもそこそこリキッドを重ねているのですが、粉感&厚塗り感はゼロ! なのに毛穴や色ムラはナチュラルに整います。

自然なツヤ感なので、おでこや頬骨、鼻筋などに光が集まって、自然な立体感も生まれますし、ハリ感も出ます。

最初は「時間が経てば、水分が蒸発して結局は塗りたてのツヤは消えてしまうんじゃない?」と思って何度か試してみたのですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。どちらも半日経ってもほどよいツヤ感が持続しますし、乾燥も防いでくれます。

つまり言いたいことは、「美容液ファンデってメイクの仕上がりよりも日中のスキンケア効果に比重を置いていると思われがちだけど、本当は美容成分が入っているからこそ仕上がりだってスキンケア後みたいに美しくなるんだよ!」ということ。どちらのファンデも発売されたばかりなので、ぜひ手に取ってみてください!

撮影・文/中田絢子
 

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