大人の世界に足を踏み入れたようで、目をキラキラさせる息子

 

では、肝心の息子の様子はどうだったかと言うと……入学する前は17、18歳の高校生までが同じ校舎にいるので、緊張していたものの、実際に通い始めると、すべてのことが新鮮でとても楽しいようです。今のところ、小学校より楽しいそう。授業で自分のパソコンやタブレットを使って資料をつくったり、カフェテリアがあったり、ランチの時間には校舎の外にご飯を買いに行く先輩がいたり……いろんな刺激に目をキラキラさせています。

小学校には日本人が少なかったのですが、高校生の年齢になると日本からの留学生も増えます。留学生向けのELLクラスには、日本から新たにやってきた高校生が何人かいて、一緒に授業を受けているそうです。

 

勉強にもやる気が出てきた息子……

 

最近、「もっと英語ができるようになりたい」とよく話している息子。1年カナダで過ごしたことで、中学校でも先生や友達とコミュニケーションを取ることにはほぼストレスがないそう。まだ難しい言い回しはできないと思いますが、分からないことがあれば自分で分からないと言え、先生が説明をしてくれたらそれは理解できる。でも、読み書きがまだ難しいようで、この点を伸ばしたいと思っているそうです。

日本で学生時代に英語を学んでいた私は、読み書きは得意だけど、会話が苦手だったので、私とは正反対ですね。

勉強へのやる気が上がっているのは、帰宅してからの様子からも分かります。息子の部屋から声が聞こえたので、友達と電話しているか、オンラインゲームでもしているのかと思いきや、学校の課題のプレゼン資料をパワーポイントで作成し、時間を計りながらプレゼンの発表の練習を自主的にしていたのでした。

そんなわけで、2年目の留学生活も今のところは良いものになりそうでひと安心。ただし、2年目の留学生ということで、入学前の留学生向けオリエンテーションには呼ばれず、9月の頭になって一気にいろんな資料がメールで送られてきただけだったので、それを読み解き、ひとつずつ設定をしたり、子供に把握させる親の作業はそれはそれは大変なものでした(笑)。
 

構成・文/高橋香奈子
 

 

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