私たちは整頓されたものの中にセンスを嗅ぎ取っている


しかし、ただ片付いているだけで味気のないインテリアの部屋には惹かれないように、いくらshunpuさんの書く文字が圧倒的に整っていて精緻だとしても、それだけではこれほどまでに多くの人が惹きつけられなかったはず。スッキリとしていながらもセンスがある部屋に人々が魅了されるように、文字も、癖がないようでいてそこには絶対的なセンスが必要だと思われます。そして実際shunpuさんは、書く字はもちろん、インスタでの見せ方も、書いている言葉のチョイスも、そこはかとないセンスの良さを感じるのです。

 

「それは僕自身は分かりませんけど、違いがあるとしたら、僕は字を書くのがちょっと早いと思うんです。多くの美文字家はゆっくりと字の線を引きますが、そうすると真っすぐにならずガタガタしやすい。なので僕は勢いをつけて引き、しっかり止めます。あと、ペンで書くときも毛筆のように強弱を出すようにもしています。鋭いところ、太いところ、と。強いて違いを言えば、それぐらいでしょうか。

あとは、インスタで文字を投稿する男性が少ない、というのもあるかもしれません。美文字インスタグラマーの多くは女性で、僕のインスタにコメントをくれる方も40~50代の女性が多いですね。だけど僕の字は女性が書いても男性が書いてもおかしくない字と言われる。性差を越えているところも、もしかしたら今の時代に合っているのかもしれません」