「魂を売ってしまう原因」とは?


人が「魂を売ってしまう原因」は、いくつか考えられます。
たとえば、
(1)お金や社会的地位向上などの欲望に振り回されてしまうから。
(2)お金や社会的地位、生活を失うことを恐れているから。
(3)視野が狭く、長い目で物事を見られないから。
(4)自分にとっての「人生哲学」がなく、「損か、得か」だけの判断基準で生きているから。

など。

「(1)お金や社会的地位向上などの欲望に振り回されてしまうから」に当てはまる人は、これまで説明したように、目先の欲望のために大切なものを失いがち。
世の中には、 “人を支配し、思い通りに動かしたいと考える人”もいます。そういう人は甘い報酬をチラつかせて、自分に従わせようとする傾向があります。
そんな人に関わってしまうと後に苦労することは少なくないのですが、欲望に目がくらんでしまう人は引っかかりやすく、魂を売るような行為を求められやすくなるので、注意が必要です。

ただし、(1)の欲望をコントロールできない人以上に、「(2)お金や社会的地位、生活を失うことを恐れているから」に当てはまる人のほうが、気を付けたほうがいいこともあります。
なぜなら、「恐れ」の思いのほうが「自己を悪い方向に進ませるエネルギー」になりやすいからです。
特に、「これを失ったら、私は不幸になる」と思い込んで、今の自分の環境やポジションにしがみついてしまう人ほど、手段を選ばないことをしがち。それで、自分を誇れないような言動をしてしまうことはあるでし ょう。

私たちは基本、自分の恐れや不安という感情を手放すようにして、もっと自己を信じ、前向きな思考と、さまざまな選択肢を持てるようになっていたほうがいい。
不安感は自然と湧き出るものなので、意図してポジティブな思考を持てるように心がけていたほうがいいでしょう。

 

「人生哲学」があるかで、選択は変わってくる


「(3)視野が狭く、長い目で物事を見られないから」については、逆を考えれば分かります。長い目で見たら、「魂を売るような行為をすることは得策ではない」ことが理解できるので、やらないものでしょう。
“人生というスケール”で物事を見られていないから、後先考えずに、魂を売るような行為をしてしまうので す。

「(4)自分にとっての『人生哲学』がなく、『損か、得か』だけの判断基準で生きているから」に当てはまる人は、「自分にとっての“本当の幸せ”は何なのか」が分かっていないことも少なくありません。
もし、“本当の幸せ”が分かっていたら、間違った方向に進むのを踏みとどまりやすくなるからです。

そのためにも、日頃から、「自分にとっての本当の幸せは何か」「自分はどんな人間でありたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を考えておくことは大切です。
メディアなどによる「正解らしきもの」や人の意見ではなく、自分なりの「答え」を出すことが大事。それによって、「選択するもの」が変わってくるでしょう。

個人的には、「何か大事な選択をするとき、2種類の人がいる」と感じています。あなたはどっちでしょうか?次のページで紹介します。