vol.72
スポンジは立てずにぺたっと面で塗るのが正しい使い方です!

 

今回のテーマは基本のスポンジの使い方。ご自身がファンデーションを塗るときなど、スポンジをどう使っているか思い浮かべながらご覧ください。左写真はスポンジの角っこでトントンとファンデーションをなじませているところ。右写真はパフの面全体を肌にあててすっすっとファンデーションをなじませているところです。実は無意識で角っこ塗りをしている方が案外多いのですが、正解はスポンジの面を使う塗り方。その理由をスポンジの性質を踏まえて解説します!

 

スポンジの“吸って放つ”役割を
最大限発揮しよう


スポンジとは、水分を吸って、それをまた吐き出すという性質がありますよね。クッションファンデーションを思い浮かべていただきたいのですが、クッションファンデを塗るとき、ポンポンとたたきながら塗りますよね。するとファンデーションが厚めについて、しっかり盛れます。一方、スポンジでさするように塗るとどんどん薄くなって、フェイスラインにカスカスが溜まったり……なんてこと、ありませんか?

スポンジ使いの基本として、以下の法則をぜひ覚えておいてください。
・叩き塗り…厚めに盛れる
・さすり塗り…薄くつく

そこで今回のテーマに戻ります。スポンジの面を肌にぴたっと当てて、たたくように塗ると、スポンジに吸わせていたファンデーションが吐き出され、狙った場所に程よく厚みをもたせながら塗ることができます。一方で、角っこを使う場合。まず肌への接地面が少ないので、叩き塗りをすると効率が悪くなりますし、肌をさするような塗り方をしてしまいがち。
これだといくらファンデーションを重ねても厚みが出ませんし、塗りムラもできやすい。スポンジのもったいない使い方なんです。

そしてもう一つポイントなのが、ふわふわの柔らかいスポンジを選ぶこと。キュキュッとやや硬めのスポンジはさすり塗り専門です。薄―くくずれにくさや密着感を高めるには良いのですが、カバーしつつ美しく仕上げたい大人肌にはふわふわスポンジ一択です! 水を含ませるとふわふわになるタイプのスポンジでもOK。たっぷりファンデーションを吸わせて、肌に放つ。そのイメージを持つと、明日からスポンジの使い方が変わるはず!

 

こちらはスポンジの角っこを使ったファンデーションの塗り方。少しずつしか塗れないので、効率が悪くムラになりやすいです! そして角っこを使って塗る方は必ずといっていい程、さするように塗っています! 「たっぷりファンデーションを塗ったつもりなのに全然盛れない」「ほぼすっぴんみたいになる」「ファンデーションや下地のカスが溜まる」という方、ご自身のスポンジの当て方に理由がありそうです!
 

 

こちらは、スポンジの広い面を肌にぴたっとあてたファンデーションの塗り方。こんな風に面を当てると、これですーっとさする塗り方にはならないもの! 垂直に押してすべらせる、押してすべらせる…まるで左官職人さんのような塗り方ができます。スポンジが吸ったファンデーションがしっかりと放たれ、しっかりメイク感のある仕上がりに!

 
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